院長コラム

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2018.08.28更新

オールセラミック冠 

  金属を使用せず、全てセラミックで製作した被せ物です。金属アレルギーのある 

  方や心配な方、審美面に徹底的にこだわる方にお勧めです。  

                     

  ① ジルコニア(フルカバータイプのみ)

    築盛タイプ(ジルコニアフレームにセラミック築盛⇒前歯、小臼歯向き)

       1歯 13万円 (税込)

    オールジルコニア(4種類の既成色ブロックから選んだもの⇒強度重視・

             大臼歯向き3本ブリッジまで)

       1歯 10万円(税込)
   e-max (部分的なかぶせ物に使用するオールセラミック冠)          

       1歯 7万円(税込)   

    

2.セラミック冠(陶材焼付け冠) 

  昔から採用されている金属フレームに陶材を貼りつけたもの。 

       1歯 12万円(税込)

 

3.金属補綴物(プラチナゴールド:スイス製の金属使用)
    ① クラウン(全部をカバーしているもの) 1歯 9万円(税込)
  ② インレー(一部をカバーしているもの) 1歯 7万円(税込)

 

4.失活歯(神経を治療してある歯)の土台

    グラスファイバー製              1歯 2万円(税込)

      当医院、口腔内で製作できる場合      1歯 1万5千円(税込

 

5. プロビジョナルレストレーション(仮歯)

     1歯につき               前歯 3,500円 (税込)   臼歯 2,500円(税込)

     技工所にて製作 1歯につき 前歯 6,000円 (税込) 臼歯 4,000円 (税込)    

     仮歯の調整代    1歯につき 500円~1,000円 (税込)

 

 6.特殊義歯

 当医院における部分床義歯(可撤式ブリッジ)でテレスコープシステムと呼ばれる     2重冠構造のもので、ドイツのチュービンゲン大学で考案されたものです。

 

 a.  内・外冠(プラチナゴールド:スイス製)1歯支台につき 25万円 (税込)

 b.  維持装置   キースライドタイプ(1ヶ所につき)    10万円 (税込)

          ソフトアタッチメント(1歯につき)    5万円 (税込)

 

*ソフトアタッチメントは3~5年に1度貼りかえが必要となります。費用につきま     しては別途見積もり請求させて頂きます。

 

          磁性アタッチメント(1歯につき)    10万円  (税込)                

   c.  ポンティック(プラチナゴールド:スイス製)1歯につき  15万円 (税込)

   d. 義歯床    4歯まで               10万円 (税込)

          5~9歯まで            15万円 (税込)

           10歯以上              20万円 (税込)

   e. 根面板(プラチナゴールド:スイス製)          4万円 (税込)

   f. トーションバー(左右をつなぐ金属のフレーム)

      レギュラー(コバルトクロム製)         10万円 (税込)

      白金加金製(スイス製)             30万円 (税込)

 

7.全部床義歯(総入れ歯 上または下)

 *どのタイプも人工歯にはドイツまたはスイス製の対磨耗性に優れた歯を使用
       レジン床 (低温長 時間重合タイプ)     30万円(片顎)(税込)
     金属(コバルトクローム)床             50万円(片顎)(税込)

 

8.ノンクラスプデンチャー(部分床義歯)  15~35万円(片顎)(税込)

  *針金を使わない部分入れ歯で審美性にとても優れています。その他細かい仕様  

       により別途見積もり。

     * その物性上、2年に1度メンテナンスに出す必要があります。その際に5万円別途

   かかります。

 

9. 部分床義歯(歯が一部残っている方の義歯)●設計・見積りさせて頂きます。

    12%金銀パラジウム合金+コバルトクロム金属使用

                                                    約60~80万円(片顎)(税込)

    プラチナゴールド(スイス製)使用 約80~120万円(片顎)(税込)

 

10. 検査費用

     顎機能検査(口腔内写真、CT、セファロ、TMJ写真、顎模型、報告書)            

                                                                       5万円(税込)                    

  *途中経過を検査する場合

   セファロ、パノラマ、TMJ写真1回につき   5千円 (税込)

   3DCT                   6千円 (税込)

 

11. 治療作業費用
      有歯顎の治療作業費用
        精密印象(型どり)歯1本あたり   2千円 (税込)
        咬合採得(かみ合わせ)       1千円 (税込)

                         
      無歯顎(一部分有歯顎の方も含めて)の治療作業費用(片顎につき)

        精密印象(初回)               4千円  (税込)                                    
      精密印象(2回目以降)1回につき  3千円 (税込)
      咬合採得              5千円 (税込)

 

12. テンプレート       6万円 (税込)

  本来なら、全顎治療や矯正治療が必要な症例に対してマウスピース型の装置を就寝時中心に装着してもらうことによって代用  する方法です。

 上記10. の顎機能検査の一部を受けて頂くことが最低条件となります。また1~2年に1度作り変える必要があります。(2回目以降は5万円

                             

13. ホワイトニング(歯の漂白)

      上下前歯12本  1回 2万5千円 (税込)

 

14. インプラント(人工歯根)             1本15万円 (税込)

  *第一、第二大臼歯はそれぞれ2本必要となります。

    *上記価格にはインプラント手術に必要なCTレントゲン撮影代、投薬、仮歯代全て含まれています。(ただし2回目以降仮歯を作り替える場合は別途仮歯の費用が必要です)また最終的な被せ物は保険外(自費)料金体系料金表1.の①、2.または3.の①の中から選択して頂きます。                       

  また、インプラント手術後、安定が確認された後インプラント部位の強度向上のため内冠(1本5万円、プラチナゴールド製、税込)が必要となる場合があります。

   
          例)右下6番(奥歯)にインプラント(内冠が必要)2本を植立しセラミック

           冠を被せた場合

               インプラント:15×2=30万円  内冠:5万円 

                  オールジルコニア冠の場合:10万円  合計 45万円 (税込)  
 

15.  カスタムメイドマウスガード

     極真会館門下生(身分証提示)       1個につき  2万円 (税込)

     新日本プロレスリング所属選手の場合    1個につき  2万円 (税込)

     それ以外のスポーツでの場合        1個につき  2万5千円 (税込)

 

16.  口腔がん検査 一回 1万円(税込)

      *検査後10~14日後に結果通達致します。

 

 

                     

     【  矯 正 治 療 料 金 規 定 】

 

                        

 

1. 初診、矯正相談料 

       当医院ではこれに関しては通常の保険での適用内で行います。

                
2. 診査診断(各種X線写真、精密検査、診断書) 5万円 (税込)            

 

3. 矯正施術料


  a) 小児のオーバーレイ装置 20万円 (税込)

 

 
      b) 矯正床装置(3D、拡大床装置等)(片顎) 25万円 (税込)

                                                       (全顎) 45万円 (税込)

 

      c) マウスピース型矯正装置(ASOアライナー) 

           3ステージまで(片顎) 20万円 (税込)  

           その後1ステージにつき  6万円 (税込)
  

   *a)~c)の装置の場合、症例に応じて途中で何回か作り換える場合がありますが、

    その場合は上記料金に含まれます。ただし別途治療作業費用が必要になります。 

 

     d) フルブラケット装置      GEAWシステム    70万円 (税込) 

 

     e) 矯正床装置後のフルブラケット装置   GEAWシステム     50万円 (税込)

 

       *d) e) に関しては全顎治療のみの適用とさせていただきます。 

 

 *透明ブラケット使用

 

    (犬歯~犬歯)の場合     (片顎)5万円 (税込) (全顎10万円 (税込) 加算

 

 (小臼歯~小臼歯)の場合 (片顎)10万円 (税込) (全顎)20万円 (税込) 加算

 

 株式会社ノリタケが開発した「ジルコニアセラミックブラケット」を使用します。 

 

4.矯正終了後の保定装置(後戻り防止装置)

       (片顎)5万円 (税込) (全顎)10万円 (税込)

 

 
5. 処置料 (毎回)
   矯正装置装着後に毎回納入して頂く規定になっております。通常2~1ヶ月毎の処置ですが、進行状況によって変わることもあります。

 

                    1回 5千円~2万円 (税込)

 

 *上記には、ワイヤー交換、ゴム交換、ブラケット交換、各種調整など全て含まれています。ただしクリーニング、一般治療は別途請求させて頂きます。

 

 

 

【当医院の技工物について】 

 

当医院の技工物は全て国家資格を有する日本人の歯科技工士が日本国内で責任を持って製作していますのでご安心下さい。 

 

 

【保証について】

 

個々に口腔内環境や装着時に至るまでの条件等が違うため特に保証期間は設定していませんが、破損や再製の場合はその状況に応じて責任を持って対応させて頂きます。但しその際再製に係る材料費、型採り費用のご負担はお願いしてします。

また明らかに患者様の使用方法の過失の場合、長期間メンテナンスに見えなかった場合、歯牙の経年変化が原因の場合等は適用出来ませんのでご了承下さい。

 

【価格について】

治療費用につきましては、皆様の治療プランに合わせて、自費治療の場合は治療開始前にあらかじめご案内させていただきます。患者様と私共がお互いに納得した上で各治療に取りかからせて頂きますので、それが健康保険の治療であっても自費治療であっても、途中でのご変更には原則として応じられませんのでご注意ください。

治療の行程が全く異なるために開始後の変更が不可能であったり、治療の各ステップで使用している材料や加工が違ってくるため使用しなくなったとしてもそこまでの行程で発生した費用をお支払いいただく必要が出たり、治療時間が変わるために患者様のご要望の期限までに終了することができなくなるなど、様々な理由が生じるためです。

 

                                                                   2018年9月現在

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.08.27更新

今回は私が当医院で「口腔がん検査」を導入するきっかけとなったとても貴重な体験をご紹介いたします。

 

私の大切な愛犬「コマ」(トイプードル)に起こった奇跡についてです。

 

コマ

 

 

昨年の2017年12月13日、愛犬のトイプードル「コマ」が歯肉の悪性腫瘍(扁平上皮癌・口腔がん)で余命3カ月と細胞組織検査の結果を受けて宣告されました。獣医さんからは、「悪性の歯肉癌はタチが悪く、抗がん剤治療や放射線治療をしても、どんどん腫れて来て、出血も多く、痛み、食べられなくなるので、見ていて可哀相になります。

 

ただ…癌の箇所が上顎の前歯の歯肉辺りなので転移が少ないため、手術で癌を取り除けば、少しは延命が可能かも知れないです。とは言っても、鼻と上顎が無くなるので、見た目と食事にハンディを背負うことになります。最悪の場合安楽死も選択肢に入れておいて下さい。来年の桜を一緒に見られるかどうか…(言葉を振り絞って)見られたらいいですね。」

 

病理

 

との事でした。私も歯科医師ですし、一医療人なので歯肉癌の怖さは十分分かっています。そして、抗がん剤治療や放射線治療がどんどん身体を弱らせて行くことも。癌細胞だけでなく、正常な細胞をも殺してしまうので当たり前です。しかも嗅覚という犬にとって大切な働きを担う鼻を取ってしまうことに抵抗がありました。

 

他に何か良い方法は無いものか?色々調べた結果「自然の森製薬」shizenno-mori.comさんという、犬の腫瘍専用フードを製造・販売している会社がありました。そのフードを購入した際に同封されていたパンフレットに「紅豆杉(こうとうすぎ)」という漢方の抗がん剤の記事に目が釘付けになりました。人間の抗ガン、抗炎症ケアの漢方薬として日本全国の医療機関・大学で研究され、がん細胞のみ攻撃するため副作用が無く、良い成績をあげているとのこと。この漢方を犬用に特別に販売しているというではありませんか!『直感的にこれしかない!』と思い、腫瘍専用フードに混ぜて与えることにしました。

 

紅豆杉

          

 

漢方薬なのでもちろん即効性は有りませんし、時には漢方の味が嫌なせいか?食べない時もあり苦労しましたが、そうこうしているうちに余命だったはずの3カ月が過ぎ、半年過ぎたあたりから、異常に元気になり、がんの箇所の腫れが小さく、赤みが薄くなって来た気がしたのです。

 

そして8月になって、な、何と信じられないことに『癌がほぼ無くなっている』のです!!!

更には、体重も1キロ増えました。悪性腫瘍では有りえないですよね。特に食べ物が関わる口腔内の癌なのに。

 

写真を撮りましたので、是非ご覧下さい。赤く腫れあがった状態から、すっかり赤みも消え、腫れも引いてしまいました。漢方は効き目が出るまで最低半年はかかるものと分かっていましたから、諦めずに根気強く続けて本当に良かったです。今でも引き続き量を減らしながら与えています。

 

赤く腫れあがった状態(2017年12月)  コマ がん 

 

悪性

 

赤みが消え、腫れも引いた状態(2018年8月)

こま がん2

 

           

 

 

 

コマはペットホテルの前で置き去りにされた保護犬で、私も孤独だった大変な時期に縁有って迎え入れた大切な愛犬です。3年前の2014年12月13日に迎え入れ、その日を誕生日にした同じ12月13日に口腔癌と宣告されたのは何と皮肉な事かと思いました。が、そんな子がここまで元気なった姿に私自身が勇気づけられました。今は紅豆杉をご紹介いただいた自然の森製薬さんに感謝の気持ちで一杯です。

 

ちなみに、コマが日に日に良くなって来たのを見て、自分の癌治療で抗がん剤を止めて、紅豆杉を飲み始めた医師である父も「信じられない」と言い、紅豆杉を飲む量を増やしました(笑)。そして抗がん剤治療をしている時よりはるかに元気な毎日を過ごしています。

 

この出来事を通じて確信したのは、【がんの早期発見】の大切さです。歯科医師である私はコマの歯を毎日磨いていました。彼は1年間保護施設に居たのですが、少なくともその間口腔ケアはロクにしてもらえず、歯はボロボロの状態でした。ある日上の前歯が急にグラグラし始めて歯肉が腫れ始めたのです。そこですぐにかかりつけの動物病院に行き抜歯と同時に組織検査をしたのです。ですから口内炎がいつまでも治らないとか些細なことでも早期に検査することが一命を取りとめることになるならば!との熱い気持ちから、当医院では「口腔がん検査」を導入することにしたのです。

 

また従来なら「口腔がん検査」は大学病院などの大きな医療施設でしか行っていませんでしたが、そうなると皆さんご存知の通り通院時間や距離などの問題で行くのが億劫になってしまうでしょうから、かかりつけの医院で手軽に出来ないものか?ということから当医院で導入することにしたのです。

 

*  紅豆杉に関するパンフレットは当医院でご用意がありますので、御関心がございましたらご一報下さい。

 

【追記】

 

先日、動物病院で秋の健康診断を受けました。採決結果で信じられない奇跡に遭遇しました!gya

普通ならガンしかもそれが悪性なら高い数値を示すはずの炎症反応が、な、なんと!標準値以下でした!gangan

 

炎症

 

これには獣医さんもびっくりしてました。しかもがん発生時の体重が5.3㎏ right arrow なんと7.0㎏に増えてました。

悪性がんなら信じられないことですよね?

 

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.08.20更新

20数年歯科医師をしていて、沢山の患者さんのお口の中をを拝見させて頂いてきましたが、特にかぶせ物の噛み合わせの面(咬合面と言います)に関しては、特に健康保険の銀歯において、その多くが平らでのっぺりとしていて、反対側の噛み合う相手方の歯(対合歯と言います)とちゃんと噛んでいないか、逆にべったりと面で噛み過ぎているかのどちかのケースが多いことに気が付きました。

 

実は歯の形は個人個人によって微妙に違っており、その凹凸には大きな意味が隠されているのです。

 

その形と位置は顎の成長とリンクしながら出来上がっていきます。その凹凸の表面のことを私達は咬合面と呼びます。

 

私達は食事する時の咀嚼効率を高めるためには歯に付与するその咬合面の彫り込みの角度を出来るだけ急傾斜にした方が良いのですが、その角度をあまり急にし過ぎると、今度は歯を横に動かした時に干渉を起こし易くなってしまうので、顎に大きな負担がかかり易くなってしまうという弊害が起きてしまいます

 

逆に咬合面に付ける凹凸の角度を緩やかにすると歯を動かした時に干渉はし難くなるのですが、歯そのものに対しては物を噛み込むたびに負担過重になって長期的には歯槽膿漏になってしまうのと、顎の位置が不明瞭になり、それを支える顎関節の靭帯が緩んでくるといった危険があります

 

そのために広範囲に渡り歯を失ってしまった場合それを再現するためには単純に勘だけに頼って作られたかぶせ物が今一ついつまでもしっくりこないといったことが起きてしまいます。

 

しっかりとした手順で作られた歯の咬合面はあらかじめその方個人の顎の動く角度を考慮に入れて【下の写真】のように注意深くワックスといったロウを用いて作られいくのですが、それにはとてつもない手間隙がかけられて作られる事実があまり知られていないのが現状のようです。実は自費治療にかかるコストの大部分はこの手間の部分なのです。

 

咬合面1 咬合面2 咬合面3

 

 

 

 

自費治療で機能を重視して作られる歯がどうして高くなってしまうかには、こうした背景が大きいのですが、一般的には材質の性状(ゴールドなのか、セラミックなのか、プラスティックなのかといったものの違い)で比較がされているのが現状なので残念です。

 

近年ではセラミックのかぶせ物でも医院によってはかなり安い物も出て来ており、そのようなかぶせ物もたくさん拝見してきましたが、個人的には機械が自動的に削り出しているか、このような手間がかかっていない、つまり咬合面は健康保険のかぶせ物のレベルのことが多いと思います。その日のうちに入るセラミックは確かに多忙な患者さんにとっては安いし有りがたい限りですが、長い目で考えるとかなり危険と言えるでしょう。

 

【下の写真】のように手間暇かけて作られたセラミックは長期にわたり快適に過ごすことが出来るのです。

 

セラミック

 

保険治療では、かぶせ物を沢山しかも早く作らなければならず、歯科技工士さんが歯科医師から「調整に時間がかかって非効率的だ!」と怒られないようにかぶせ物を無難に咬合面形態をあまくメリハリのない形態で作っている現状は非常に危険であります。長期的にはこの事が原因で引き起こされている歯槽膿漏や顎の違和感、最悪の場合顎関節症がかなりあるものと個人的には危惧しております。ですから是非とも値段だけで判断しないように頂きたいと願います。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.08.05更新

真面目に歯医者に通って治しても治しても、また何か月か何年かして同じ場所がダメになってくる経験をされたことありませんか?


せっかく治したのに、また同じところがダメになってしまった…何故なんだろう?と疑問を持たれたことありませんか??
今までに多くの研究者が様々な実験結果から報告していることを総合すると歯がダメになる大きな理由には大きく分けて3つあります。

 

1.   糖尿病などの全身疾患に罹っている場合

2.  口腔内を清潔に保っていない場合

3.  特定の歯だけに力がかかるようなバランスの悪い噛み合わせの場合


歯科医師になって以来色々な治療を経験してきて23年経ちますが、この3つ以外に当てはまるものは今のところ経験していません。

 

1.の「糖尿病などの全身疾患に罹っている場合」は残念ながら歯周病の進行を出来るだけ遅くするためのケアしか現在のところ出来ません。しかし不幸にしてもし歯が多く失われてしまった場合インプラントという選択肢は除かれ、ドイツ式テレスコープ義歯を調整・修理しながら使って頂くのが最善と思います。

 

確かに 2.の口腔内を清潔に保っていない場合」も一つの理由として考えられますが、いつも同じ場所だけが磨き方が悪いからだけなんてことがあるでしょうか?本当にそうであるならば、その特定の場所を念入りに磨くよう心掛ける必要があり、そのためにはメンテナンスのクリーニングを定期的に通ってもらうのも一つの方法でしょう。

 

ところが…

もし歯磨きの習慣としての口腔ケアはしっかりと出来ているにもかかわらず、何度もその場所がダメになったり、他の部分もダメになってくるのであれば、それはおそらく噛み合わせの全体のバランスが良くない状態のままであり、症状が出た場所の治療しか出来ていないことから、噛み合わせるたびに起こる「力の干渉」が結果的に蓄積してダメになった可能性が大きいと言えます。つまり3.の「 特定の歯だけに力がかかるようなバランスの悪い噛み合わせの場合」であり、臨床経験上8割に当てはまっています。

 

現行の健康保険では、そこだけ治療(痛い、取れた、虫歯になった、腫れた、その部分だけの治療)をするのが一般的です。健康保険制度では対症療法しか認められていないからです。これからもこれは変わらないし変えることは出来ないと思います。
こういった「そこだけ」治療では、そもそもそうなってしまった歯をだめにする原因となる、先にあげた3つの大きな要因のどれもクリアーしておらず、あくまで対症療法にしかなっていなかったという点に治療としての限界があります。

 

例えば歯並びを治す矯正治療の場合には、そもそも歯並びが成長発育の過程でなぜそのように悪くなってしまったのかを色々な資料を取って分析して治療する事が出来るために、悪くなってしまった原因からの根本治療が可能となります。

 

また、元々歯並びは良くて噛み合わせに問題がなくても、口腔ケア習慣が出来ていないと、例えば虫歯を削って奥歯に部分的な銀歯を被せて治ったかと思いきや、口腔ケアが悪いせいでしばらくしてからまたそのつなぎ目部分が停滞したプラークのせいで腐食して黒くなり2次カリエス(虫歯)となります。⇒そして今度ダメになった時には以前よりもっと削られて神経を取られた後、全体的に銀歯を被せて治療が一旦終わります。☞そうなると、再び磨けていない部分から再度銀歯が虫歯になっても、今度は神経が無いせいで銀歯が崩れ落ちてくるまで虫歯が進んでしまっても痛くないので結果的にかなりの歯質が崩壊していまっていることがとても多くなります。銀歯が撮れてきただけなので、ご本人は気楽にまた着けるだけで済むと思いきや、残っているご自分の歯の根っこの部分は既にほとんどが虫歯が進んで崩壊してしまって、結局抜歯せざるを得ないことが多いのです。
そして義歯やインプラントなどのさらに大掛かりな治療が始まる…といった歯を失っていく悪循環の連鎖から一生断ち切ることができないことになります

 

元々「口腔ケア」は出来ていて、しかも「嚙み合わせ」にも問題ない人が、事故などの突発的な理由で歯を失ってしまい、そこにインプラント治療をして治した人と、それとは別に2.3.の2つの歯を失う原因のどちらかの理由で歯を失った後にその原因を解決せずにその部分にインプラント治療をした人とでは、例え同じ部位への治療であったとしても、長期的には予後の差は歴然としていると思われます。前者の場合には根本的に歯をダメにする要因が最初から無かったのに対して、後者の場合にはその要因がクリアされていないまま、ダメになったところだけを見てその部分だけ何とかしようと治療したからです。

 

歯並びをよくする矯正治療は、決して見た目だけをよくする治療ではないのです。機能的にも対応できる口腔内環境を作ってやることで、歯や歯周組織、顎関節への負担を減らせる結果、それらの器官が長期的に守られるということになります。

また、予防としての口腔ケアプログラムとは、清潔な口腔ケアを保つための習慣化を本人に認識してもらうだけでなく、取り残されているバイオフィルムという細菌の被膜を、歯科医師やよく訓練された歯科衛生士さんの手で機械的に綺麗にしてもらう処置のことです。病名がつかないので、日本においては健康保険にそういた項目が無いのが現状な点が残念な所です。また矯正治療も、唇顎口蓋裂などの先天的な病気以外は、基本的には健康保険では治療できません。

 

(図1)総合治療

一つの例として症例(図1)をご紹介しましょう。


この方は、初診時、噛み合わせが見た目にも明らかに良くないのは分かりますが、その状態によって奥歯の咬合干渉が強く、しみてしょうがない歯があったために、当院へ来院される以前に、しみるという原因で歯の神経を取られて被せ物が奥歯に多数入っていた状態で来院された方でした。ご自身では歯磨きを良くしており口腔ケアにもずいぶん気を使っているのにどうして何度も歯を削る治療が必要なのか?本質的な原因を調べて欲しいという理由で総合治療を希望された方でした。

総合治療は、先にあげた3つの原因のどれがこの方の原因かを調べるとことから始まります。この方の口腔ケアや清掃状態には基本的に問題はありませんし歯周病でもありませんでしたので、3つ目の噛み合わせの状態の診断をしました。

咬合状態を知るためには、様々な方法で顎機能精密検査をします。骨格の上下のバランスや咬合する面の角度などを実際の模型やレントゲン写真から測るなど、かなり多角的に調べ上げます。そしてどうしてその不正咬合が成長発育の段階で起きたのかということまで考えたうえで、その不正咬合の要因を取り除くような方法で矯正治療を行います。次に必要に応じて以前の歪みのある状態のまま被せられていた機能的でないかぶせ物などの修正を含めた補綴治療を最後に施して安定した状態を作り上げました。

 

総合治療終了後(図2)総合治療2

結果的に、見た目は当然良くなりましたが、何よりも大切なことは、噛むたびに発生する咬合力が上下の歯にバランスよく伝わることが出来るようになったことから、各歯牙にかかる力が分散されて嚙み心地がとても軽くなってよかったと喜んで言われた点です。また、このような良い咬合状態は、寝ている時のブラキシズムなどの歯ぎしりが起きても、特定の部分に負担がかかりすぎないために、長期的な安定性が保たれやすい環境であるということです。現在でも10年以上経過していますが、基本的にはメンテナンスのみの定期的な来院をされているだけで済んでおり、他のトラブルはほぼ起きておりません。

最近では、矯正治療も、簡単な症例なら昔から行われてきた歯の表面にブラケットと呼ばれる装置をつけてワイヤーを通して歯を動かす方法だけではなく、透明なアライナー矯正などの方法もあるので、老若男女食事中や周りなど気にせずに人知れず矯正が出来る世の中になってきました。良い時代になったなと思います。

歯科治療は、その選択肢がとても多く、被せ物の素材が単に違うといった単純な問題だけで無い事が実はとても多いのです。


本当は本質的な総合治療が必要でも、保険治療だけの「そこだけ治療」で主訴がとりあえず目先収まったらもうそれで終わりといった例がとても多い現状を残念に思うことがあまりにも多い毎日です。

投稿者: アクアデンタルクリニック