矯正歯科

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矯正歯科の重要性

矯正治療は、気になる歯並びを美しく整えることはもちろんですが、実はもっと沢山のメリットを持った治療なのです。それは、理想的な歯並びを実現することで正しい噛み合わせをつくり、患者さんそれぞれの持つ骨格と調和させることで、顎の関節に余計な負担をかけなくすることです。
当医院では、正しい噛み合わせを作るための最大の治療法として、矯正治療をお勧めしています。人間の成長発育のルール」に則した小臼歯抜歯や外科手術を極力行わない矯正治療専門的に学んできた院長が、何が原因となってトラブルが起きているのかをしっかりと診断し、一口腔単位で考えた根本的な治療をご提供致します。緊急時に非常勤矯正医の診療日でないと対応出来ないなどということも一切無いのも大きなメリットと言えるでしょう。

 

矯正治療こそ、最大の予防になる

例えば、地盤沈下によって傾いてしまい、地震や台風のたびにあちこちが破損してしまう建物があるとします。そのたびに壊れた部分だけを直しても、その原因が地盤にあるならば、地盤を固めて傾きを直さない限り、また地震が来れば何度でも壊れてしまいますよね。
歯科治療も同様です。成人の患者さんの場合、これまでの歯科治療を通して噛み合わせが少しずつズレてしまっている方がほとんどです。そのため、虫歯になったらその部分だけを直す。かぶせ物が取れたら付け直す。そんな、その場しのぎの治療を繰り返していても、噛み合わせという基盤を正しい位置に整えない限りは、根本的な治療にはならないのです。

虫歯や歯周病、かぶせ物が取れてしまう。これまで、そんなトラブルを繰り返してきた方には、正しい噛み合わせをつくる矯正治療をお勧めいたします。当医院では、そんな根本的な治療こそが、お口の中のトラブルを防ぐ最大の予防法だと考えています。

当院の矯正歯科【矯正装置】

GEAW(GUMMETAL Edgewise Archwire)

矯正治療は昔から「顎の大きさに対して歯が並びきれてるかどうか?」という判断基準で診断されてきたため、真ん中の歯つまり小臼歯を抜歯して並べるというやり方が常識でした。そして今でもそれが主流です。

 

しかし近年では、悪い歯並びと噛み合わせの原因の多くが、人間の成長発育の段階で生じたお顔の骨格と臼歯部(奥歯)の高さの不調和ということが解明されました。ところが、従来の矯正方法では、噛み合わせの高さを的確に調整することが困難なのです。GEAW(GUMMETAL Edgewise Archwire)ならば、極力「短期間」「小臼歯非抜歯」「外科手術無し」で、噛み合わせの面を的確に調整することができます。特に

 

①上顎に対して下顎が前寄りに位置している、いわゆる受け口傾向のクラスⅢの骨格形態

②上下の前歯が噛んでいないいわゆるオープンバイトの骨格形態

顎偏位している骨格形態

 

の人には、噛み合わせの平面を変えることの出来る手法でない限り矯正治療は上手くいきません。


当医院では2010年に発売された矯正用新素材ワイヤーGUMMETAL(ゴムメタル)と陶器メーカーNoritake開発のブラケット「シンシアブレース」を用いなるべく目立たず短期間で確実に終了するGEAW Systemをメインに採用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この手法はもともとアメリカのDr.KIMが開発したものでMEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)と呼ばれていました。しかしメカニクスが複雑で更にはワイヤーを何段階も複雑に曲げる必要がり、手先が不器用な米国では当然、手先が器用な日本でも広まらなかったのです。

この当時の神奈川歯科大学矯正学教室の佐藤貞雄教授がオーストリア咬合学の生みの親であるウイーン大学のスラバチェック教授の「人間の成長・発育のルール」を用いた「悪い歯並びと噛み合わせの原因の多くが、人間の成長発育の段階で生じたお顔の骨格と臼歯部(奥歯)の高さの不調和である」という治療の概念を日本に導入され理論づけの研究をしてさらにMEAW治療に適用して進化させました。

 

 

そもそも、上下顎の高さと角度に対して積極的にアプローチをして歯並びと噛み合わせを治していこうとする概念が従来の矯正治療の歴史の中にはありませんでした。

MEAW矯正は歯の圧下と延出が自在に出来るために、咬合平面をコントロール出来るという点が最大の強みです。ですからほぼ全ての症例に対応出来ます。 

そして近年ではワイヤーの性質が向上し、しかも患者さんの違和感が少なくなった新素材を用いたGEAW(GUMMETAL Arch Wire)と発展しました。

しかし,矯正専門医でも複雑にワイヤーを曲げる面倒さと「人間の成長発育のルール」を知らないことからこのGEAWを出来ないかやらない方が多いようで、いわゆる「顎の大きさに対して歯が並びきれてるかどうか?」という判断基準しか持たずストレートワイヤーを用いた矯正治療を行うことがいまだに圧倒的に多いようです。そしてアメリカや日本の大学病院ではクラスⅢ症例に関しては下顎骨格を外科的に短く削って、上顎とのバランスを強制的に合わせて治すという外科的矯正の対象と診断されることが多くあるのも事実です.

 他院で小臼歯抜歯が必要と診断された症例(Ⅱ級オープンバイト、叢生)

矯正期間1年 小臼歯抜歯は行っていません。埋まっている親知らずは抜歯しました。

 大学病院や他医院4か所で外科手術が必要と教授に診断された症例(Ⅱ級オープンバイト)

矯正期間1年4か月 外科手術も小臼歯抜歯も行っていません。

 他院や大学病院で顎切り外科手術が必要と診断された症例(Ⅲ級ローアングル)

矯正期間1年10か月 外科手術も小臼歯抜歯も行っていません。

MEAW

悪い噛み合わせの原因の多くが、お顔の骨格と臼歯部(奥歯)の高さの不調和とされています。しかし、従来のストレートワイヤーによる矯正では、噛み合わせの高さを的確に調整することが困難なのです。MEAWならば、短期間かつ非抜歯矯正で、噛み合わせの面を的確に調整することができます。

各種アライナー(透明なマウスピース)

噛み合わせを大きく修正する、本格的な矯正を必要としない患者さんの場合、「アライナー」という、透明なマウスピースタイプの矯正装置で治療することが可能です。

アライナー矯正とは透明の樹脂で作られたアライナーと呼ばれるマウスピース型の取り外し式の装置をはめるだけで歯を動かす矯正治療のことです。

最初の悪い歯並びの状態を型どりした後に、最新のコンピューター3D技術を使いソフト上で少しずつ歯を理想的な位置に動かしていき、それに合わせて透明なアライナーを作ります。

これを1~2週間の間隔で乗り換えていきます。当医院では複数の種類のアライナーを取り扱っており、患者さんの症状や難易度を見極め、最適な装置をご提案いたします。

装着感が良く自分で取り外しができ清掃出来るのでとても衛生的です。そして何と言っても他人に気づかれずに3カ月~6か月という短期間で終了出来るメリットがあります。

* 「GEAW」と「アライナー」の選択基準 *

 

人の顔の骨格形態は、上顎に対する下顎の位置関係により、大まかに「クラスⅠ〜Ⅲ」に分類されます。

 

●クラスⅠ:上顎・下顎のバランスが良い
●クラスⅡ:上顎に対して下顎が後ろ寄り(出っ歯の傾向)
●クラスⅢ:上顎に対して下顎が前寄り(受け口の傾向)
 

このうち、アライナーが得意とするのは「軽度のクラスⅠ・Ⅱ」の治療です。
これらのタイプの方は、複雑かつ違和感の多い従来の矯正装置をあえて選ぶ意味は「ほとんどない」と言えるでしょう。
一方、中等度以上のクラスⅡ、クラスⅢの場合は、GEAWなどの本格矯正のほうがより安全で確実です.

ワイヤーも取り外し装置も不要ないわば『ほったらかしの子供の矯正治療』

オーバーレイ治療

成長期のお子さんに対しては、機械的にも精神的にもあまり負担をかけない優しい矯正方法を選択してあげる必要があります。

 

オーバーレイ治療(咬合誘導治療)とは、第一乳歯臼歯・第二乳歯臼歯にハイブリッドプラスティックや金属の被せ物(オーバーレイ)を装着させ、子供の自然な成長発育の力を利用しながら下顎の成長を正しい位置に導くことで噛み合わせを正す矯正方法です。このままでは明らかに出っ歯や受け口になってしまう,しかしワイヤーや可撤式(取り外し式)矯正装置は明らかに着けられない6歳~10歳前後までの早期予防的な矯正治療とお考え下さい。


総合的な顎機能検査によって算出されたデータをもとにオーバーレイを作製し、疑似的に作った正しい噛み合わせに即して顎の成長を誘導していきます。そして矯正治療にも慣れてきた頃に必要に応じて前歯4本と奥歯2本にワイヤーを着け(2×4 ツーバイフォー)、オーバーレイを装着させた乳歯が全て抜けた時点で、治療は終了となります。その後、可撤式矯正装置や本格ワイヤー矯正が必要かどうか判断します。

 

近年、永久歯と乳歯が混在しているいわゆる混合歯列期のお子さんにマウスピース矯正を勧める風潮がありますが、特に6~10歳前後はUglity duckling stage(みにくいあひるの子の時期)といい、歯並びが乱れていて当然なのです。親御さんたちから見れば大いに不安でしょうが、この時期に大切なのは明らかに出っ歯や受け口になってしまう将来を予防するために大局的な考えと装置を用いることであると考えます。 

このままでは将来明らかに出っ歯で噛み合わせが深いままになると診断された症例

 

ハイブリッド素材のオーバーレイ装着時

深かった噛み合わせが改善されているのが分かる。

このままでは将来シビアな受け口になってしまうと診断された症例

金属のオーバーレイ装着3か月後(受け口骨格の場合は噛む力が強いため通常金属のオーバーレイを装着します)

上下の前歯の被蓋が改善されているのが確認できる。

オーバーレイ治療の特徴

外見の問題や取り外しの手間などの負担が軽減できる

小児矯正で用いられる装置の中には、顎外固定装置や可撤式矯正装置のように、見た目の問題や取り外しの手間などでお子様に負担を強いるものもありますが、オーバーレイ治療であればそうした負担を軽減することができます。

下顎の発育を正しい方向に導き、噛み合わせを正すことができる

オーバーレイ治療で用いられるオーバーレイは、総合的な顎機能検査によって算出されたデータをもとに作製されます。それにより、下顎の発育を正しい方向に導き、噛み合わせを正すことが可能となります。

費用的にも家計に優しい

例えば取り外し式矯正装置の場合、お子さんが学校では装置をしなかったり壊してしまったり無くしてしまうことが良くあります。その度に再製作料金がかかってしまう場合もあり、積り積るとかなりの出費になってしまいます。そのうち親御さんの神経もすり減ってしまいます。その点オーバーレイ装置は乳歯に接着固定しまうので、破損や紛失することがかなり少なくなるのは大変大きなメリットと言えます。