院長コラム

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2023.08.17更新

奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。

 

当医院で現在最も多い問い合わせであり、矯正治療を希望される方が多いです。ほぼ皆さん他医院で「外科手術が必要」と診断されますが、手術無しで何とかならないか?と日本国内様々な地域から診断を受けにいらっしゃったり実際に矯正治療をされます。

 

開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音。見た目など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。


ただし、大学病院をはじめほとんどの矯正歯科でそのためには「外科手術が必要」と診断され多くの方が諦めてしまうことになります。

 

当然外科手術ですから入院も必要で、上下顎をワイヤーでしっかり固定するのでしばらくは流動食しか食べれません。

 

最近では顎切り外科手術後の入院中に小児の患者さんがお亡くなりになったという痛ましいニュースもありました。

 

確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります

 

今回はすきっ歯の改善のため訪れた地元の大学病院2か所で顎切り外科手術が必要と診断され、しかもそのうちの1か所では「この顎は奇形だから手術しても治らない」と言われ親子で泣きながら当医院を訪れてきた患者さんで手術無しで治した症例を紹介します。

 

遠方から新幹線やバスで通院されたため、トラブル回避のため治療期間が長くなってしまいましたが、無事治すことが出来ました。

 

【主訴】すきっ歯を治したいため受診した大学病院2か所で顎切り外科手術必要と診断されたが手術無しで治療したい。とのことで親子で受診された20代の女性。


【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、顎切り外科手術しないで治療を行いました。


【治療期間】2年3ヶ月


【治療後】1か所の大学病院では奇形と言われ絶望的だったため手術無しで治るとは思っていなかったので、とても嬉しいとの言葉を頂きました。

 

【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約110万円


【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

矯正治療前

 

辻1辻2

 

 

矯正治療後

 

辻3辻4

 

開咬(オープンバイト)でお悩みの方、他医院で第一小臼歯抜歯が必要と言われた方、他医院で外科手術が必要と言われた方、他医院で難しいと言われた難症例の方、まずは一度ご相談ください。

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2023.04.25更新

当医院で開咬(オープンバイト)に次いで相談が多いのが受け口、それも他医院や大学病院で「顎切り手術」が必要と診断されるケースです。

 

骨格性の受け口の場合、外科手術をすることで改善出来ます。しかし、手術の肉体的精神的負担、長期間の入院、食事の制限などを考えると矯正治療を諦めてしまう方が多いようです。

 

当医院では受け口、特に咬み合わせが深い受け口の方は咬む力がかなり強いので、最初からGEAWシステムではなく、最初の半年ほどは拡大床という少しずつ上顎を広げていく装置を使用して、下顎に対して上顎が覆いかぶさる本来の形になってからGEAWに以降させるパターンが多いです。

 

また長年矯正治療に携わってきた経験上、その方がGEAW単体で行うよりも少し期間がかかりますが、患者さんにとっても楽で仕上がりが綺麗だと感じています。

 

 

 

拡大床(例)

拡大床

 

ここで重要なのは、患者さんの審美面(見た目)と機能面(お口の機能改善)への要求の優先順位とバランスを考えることです。

 

例えば故・アントニオ猪木さんのような受け口の方がキムタクのようなシュッとした顎になりたいのなら迷わず外科手術をするべきです。受け口骨格のなかでノーマルの骨格に近いレベルまで改善し、ここが一番重要ですが、機能的に問題ないレベルになることが一番の目標と考えるのなら、拡大床+GEAWシステムで十分ということです。

 

 


今回ご紹介する患者さんは他医院で顎切り外科手術が必要と診断されましたが、親御さんも本人も外科手術をしてまで見た目の改善をするほどまでは望んでおらず、しかもまだ小学生であるため、GEAWシステム前に拡大床を用いて上下顎の被蓋関係を正常な状態にしておけば外科手術なしで十分治療可能と判断しました。

 

 

主訴】受け口を治したい。他医院数か所で重度の受け口のため顎切り外科手術が必要と診断されたが外科手術無しで出来る範囲内で治療したい。とのことで当院を受診された10歳の女性。


【治療方法】拡大床を用いた後に新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、顎切り外科手術しないで治療を行いました。


【治療期間】拡大床6か月→GEAW2年6ヶ月


【治療後】手術無しでこれほどまで綺麗に治るとは思っていなかったので、とても満足との言葉をご本人とお母様より頂きました。

 

【治療費用】診査・診断および拡大床、リテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約120~130万円


【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

 

矯正前

 

ももか

 

矯正後

 

ももか3

 

 

開咬(オープンバイト)でお悩みの方、他医院で第一小臼歯抜歯が必要と言われた方、他医院で外科手術が必要と言われた方、他医院で難しいと言われた難症例の方、まずは一度ご相談ください。

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2023.03.07更新

奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。

当医院では現在最も問い合わせと矯正治療を希望される方が多いです。ほぼ皆さん他院で「外科手術が必要」「小臼歯抜歯が必要」と診断され、それらをしないで何とかならないか?と藁をもすがる気持ちで問い合わせをしていらっしゃってくれます。

開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。


ただし、大学病院をはじめほとんどの矯正歯科でそのためには「外科手術が必要」「小臼歯抜歯が必要」と診断され多くの方が二の足を踏むことになります。

 

当然外科手術ですから入院も必要で、上下顎をワイヤーでしっかり固定するのでしばらくは流動食しか食べれません。

 

最近では顎切り外科手術後の入院中に患者さんがお亡くなりになったという痛ましいニュースもありました。

 

確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります

 

今回も他院数か所で顎切り外科手術と小臼歯抜歯が必要と診断されましたが、当医院でいずれもしないで治した症例を紹介します。

 

【主訴】前歯で噛めるようになりたい。他医院数か所で顎切り外科手術と小臼歯抜歯が必要と診断されたが外科手術も小臼歯抜歯も無しで治療したい。とのことで当院を受診された50代の女性。


【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、顎切り外科手術も小臼歯抜歯もしないで治療を行いました。


【治療期間】1年7ヶ月


【治療後】手術無しで治るとは思っていなかったので、前歯で噛めるようになり、とても嬉しいとの言葉を頂きました。

 

【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約110~120万円


【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

矯正治療前

 

藤井1藤井2藤井3

 

 

矯正治療後

 

藤井4藤井5藤井6

 

開咬(オープンバイト)でお悩みの方、他医院で第一小臼歯抜歯が必要と言われた方、他医院で外科手術が必要と言われた方、他医院で難しいと言われた難症例の方、まずは一度ご相談ください。

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2023.02.06更新

① 奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。

 

開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。

 

当医院で矯正治療を希望される方で最も多いのがこの開咬症例です。ほぼ皆さん他医院で「外科手術が必要」と診断されたと言って来ます。

 

確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります。

 

② 歯がきちんと並んでおらず、不揃いになっている状態=叢生(そうせい)ガタガタと言います。

 

一般的には矯正治療を希望される方の多くはこれを治したいからではないでしょうか? 

 

今までは叢生(そうせい)ガタガタを治療するためにはどこか歯を抜かなければなりませんでした。何故ならそれらの原因は「顎の骨が小さくて歯が並びきらない」と考えられてきたからです。 

 

そのために噛み合わせにとって重要でなく、前歯の見た目を並べるのに簡単なので、その真後ろにある第一小臼歯(4番)が便宜的に抜歯されてきました。 

 

しかし、近年になり小臼歯を抜歯して矯正治療を行った後に、顎が痛くなったり、うまく噛めない、更には全身の不調和を訴える患者さんが増えてきたようになりました。私の臨床経験でも多いです。 

 

逆に噛み合わせが安定している患者さんは第一小臼歯(4番)がしっかり噛んでいるということに気が付くようになりました。つまり、第一小臼歯は噛み合わせの安定に欠かせない歯であることが分かってきたのです。 

 

見た目を綺麗にするために辛い思いをしてうけた矯正治療のせいで機能的な問題が生じてしまう…これでは本末転倒です! 

 

何度も述べていますが『機能的なモノは美しい!』のです。見た目だけを改善した矯正治療ではいけないのです! 

 

叢生(そうせい)ガタガタになる原因は「顎の骨が小さくて歯が並びきらない」だけでなく、下顎の位置関係、歯の傾きなど様々な要因が絡み合ったためであることが分かってきています。

 

ですから、今までなら第一小臼歯(4番)を抜歯しなければ出来なかった症例でも矯正治療が可能なのです! 

 

 

今回はオープンバイト(開口)とガタガタ(叢生)の2つがあり、他医院2か所で外科手術と第一小臼歯抜歯が必要と診断されましたが、当医院でいずれもしないで治した症例を紹介します。

 

【主訴】将来奥歯へのリスクが不安。前歯で噛めるようになりたい。他医院2か所で外科手術と小臼歯抜歯が必要と診断されたがどちらもしないで治療したい。とのことで当医院を受診された20歳の女性。


【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、外科手術も第一小臼歯抜歯もしないで治療を行いました。


【治療期間】1年8ヶ月 オープンバイト(開口)とガタガタ(叢生)の2つがあったため少し期間が長くなりました。


【治療後】外科手術無しで本当に治ると思わなかったので嬉しいとの言葉を頂きました。

 

【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約120万円


【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

 

矯正治療前

 

大塚1大塚2大塚3

 

 

矯正治療終了後

 

大塚4大塚5大塚6

 

 

開咬(オープンバイト)でお悩みの方、第一小臼歯抜歯が必要と言われた方、他医院で難しいと言われた難症例の方、一度ご相談ください。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2022.12.12更新

奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。

 

開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。

 

ところが素人目からすると歯並びが極端に悪いわけでもなく、この咬み合わせのデメリットを知らない歯科医師も多いため矯正治療を勧められたことがない方が結構いらっしゃることに驚きます。 

 

当医院で矯正治療を希望される方で最も多いのがこの開咬症例です。ほぼ皆さん他医院で「外科手術が必要」「小臼歯抜歯が必要」と診断されたと言って来ます。

 

確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります

 

今回は他医院4か所で外科手術と抜歯が必要と診断されましたが、当医院でいずれもしないで治した症例を紹介します。

 

【主訴】将来奥歯へのリスクが不安。前歯で噛めるようになりたい。他医院4か所で外科手術と小臼歯抜歯が必要と診断されたがどちらもしないで治療したい。とのことで当医院を受診された20代の女性。


【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、外科手術も小臼歯抜歯もしないで治療を行いました。


【治療期間】1年5ヶ月


【治療後】色々な医院を回ったがどこも外科手術が必要と言われ、本当に治ると思わなかったのでびっくりだし嬉しいとの言葉を頂きました。

 

【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約120万円


【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

 

また、この方の場合、開口(オープンバイト)特有の舌癖(舌を上下の前歯の隙間に無意識に入れてしまう癖)と奥歯の咬み合わせの面が摩耗していて安定した咬み合わせを保つことが難しいため、定期検診時にこれらをチェックしていかなければならず、場合によっては安定した咬み合わせ確立のため、舌トレーニングや奥歯にかぶせ物を入れる治療が必要かも知れません。

 

 

矯正治療前

 

辻1辻2辻3

 

 

矯正治療終了後

 

辻4辻5辻6

 

 

 開咬(オープンバイト)でお悩みの方、他医院で難しいと言われた難症例の方、一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2022.08.01更新

当医院に「受け口を治したい」と希望されて来院される患者さんが一番悩むのは「外科手術をしなければ治らない」という診断をされたことです。

 

確かに重度の受け口になると外科手術を行わなければ、正常な咬み合わせにすることが難しい場合があります。

 

また見た目をアントニオ猪木さんばりの受け口を木村拓哉さんみたいなシュッとした小さな顎にするのには外科手術が必要です!

 

ただし、ここまで来るとそれはもう美容外科の範疇になってしまいます。

 


しかも、そのためには顎変形症の手術を受けるため入院が必要で、麻痺などの術後の後遺症が起こる可能性もあり、患者さんへの負担が少なくありません。

 


当医院では、GEAWシステムという下顎を適切な位置に誘導することによって、従来なら外科手術をしなければ治らないと診断された症例でも外科手術無しで治療しています。

 

確かに外科手術を行わないと骨格自体の形を改善することは出来ませんが、しっかり噛めるという目的は外科手術無しで達成出来ることが多いのです。

 


全ての症例が外科手術なしで治療出来るわけではありませんが、外科手術無しで治療できる選択肢もあるということを知って頂きたいです。

 

明らかに前回の院長コラムより難易度が高く、外科手術が必要と他院では診断されるでしょうが、当医院で外科手術無で治した症例を紹介します。

 

 

【主訴】開咬のため奥歯へのダメージが心配。下顎を外科手術しないレベルで引っ込めたい。とのことで当院を受診された50代の女性。


【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、外科手術も小臼歯抜歯もしないで治療を行いました。


【治療期間】1年4ヶ月


【治療後】実は外科手術無しで本当に治ると思ってなかったので、驚いたし嬉しいとの言葉を頂きました。

 

治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約110~115万円


【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

矯正治療前

 

山本1山本2山本4山本5

 

 

矯正治療後

 

山本6山本7山本8山本9

 

 

矯正治療前と後の横顔の写真にご注目下さい。外科手術無しでもここまで下顎は引っ込みます!

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2022.07.07更新

奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。

当医院で現在もっとも問い合わせと矯正治療を希望される方が多いです。ほぼ皆さん他院で「外科手術が必要」「小臼歯抜歯が必要」と診断され、それらをしないで何とかならないか?と藁をもすがる気持ちで問い合わせをしていらっしゃってくれます。

開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。

ただし、大学病院をはじめほとんどの矯正歯科でそのためには「外科手術が必要」「小臼歯抜歯が必要」と診断され二の足を踏むことになります。

確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります。

 

他院2か所で外科手術と抜歯が必要と診断されましたが、当医院でいずれもしないで治した症例を紹介します。

 

【主訴】前歯で噛めるようになりたい。他医院2か所で外科手術と小臼歯抜歯が必要と診断されたが外科手術も小臼歯抜歯も無しで治療したい。とのことで当院を受診された20代の女性。
【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、外科手術も小臼歯抜歯もしないで治療を行いました。
【治療期間】1年4ヶ月
【治療後】本当にワイヤーだけで治るとは思っていなかったので、前歯で噛めるようになり、とても嬉しいとの言葉を頂きました。



【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約110~120万円
【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。

 

矯正治療前

 

 治療前正面治療前右側面左

 矯正治療終了後

 

 矯正治療後正面矯正治療後右側面矯正治療後左側面

 

 

 

 開咬(オープンバイト)でお悩みの方、他医院で難しいと言われた難症例の方、一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2021.12.16更新

当医院での矯正相談でいらっしゃる方のほとんどが他医院や大学病院で、矯正専門医に

 

「小臼歯抜歯が必要」

 

「外科手術が必要」

 

と診断されて、何とか回避して矯正できないか?とセカンドオピニオンを求めて来られる方々です。

 

しかも、パッと口腔内を診ただけで瞬時に判断された方が結構多いのです。

 

確かに、矯正専門医はそのキャリアの殆どを矯正治療に費やしてきただけあって、膨大な症例と経験があるので、診ただけで診断出来るのかもしれません。

 

見た目だけを完璧にしたいのであれば、抜歯や外科手術が手っ取り早いのは否定しません。下顎がガッチリした人が現代風の小顔になりたいのであれば当然顎切り手術が必要になります。つまりここまで来るとそれは矯正ではなく美容整形の範疇です。

 

しかしながら、当医院にセカンドオピニオンを求めて来院される患者さんの声を良く聞くと、そこまでは希望されておらず、どちらかというとしっかりモノを噛みたい、これ以上歯を失いたくない、歯並びが悪いために歯周病や虫歯になりたくないといった機能的改善を望まれてる方がほとんどであります。

 

そして、小臼歯抜歯や外科手術が必要なく矯正治療可能なことをお伝えすると

 

矯正専門医に言われたから、それしか方法が無いのかとほぼ諦めていました」

 

と言われる方が多くいらっしゃいます。

 

またプライドの高い専門医の中には「私は矯正専門医で長年やってきたので私の診断が絶対であり、そこいらの開業医の言うことは全然ダメです」と専門医の肩書を強調される方もいます。

 

私が知る限り、矯正専門医の多くは歯科大学卒業後に矯正科の医局に入り、虫歯治療や歯周病治療をほとんど経験することなく、矯正治療だけを学びます。ましてや咬合(噛み合わせ)治療など治療どころか知識すら無い先生が結構います。

 

我々一般開業医で矯正治療も行っている歯科医の多くは、虫歯・歯周病・噛み合わせ治療を通じて色々悩み抜き、その根本的な解決策として矯正治療に辿り着きます。月に数日外部から矯正専門医を呼んでいる医院は除きます。

 

だからこそ小臼歯抜歯が 如何に愚かなことかが身に染みて分かっています。外科手術しないで受け口や開咬(オープンバイト)を改善する方法があるのを知っています。

 

ところが一般の方の多くは、大学病院とか専門医という肩書が最高峰と勘違いしてしまいます。

 

その結果、小臼歯抜歯をして下顎が後ろに下がってしまい様々な症状に苦しんでしまう方も多く見てきました。前歯をモデルさんのように綺麗に立てたいのなら小臼歯抜歯が必要でしょう。しかしそのことによって機能面を犠牲にする可能性があることを矯正専門医は説明して同意を得るべきなのです。ところがガタガタ=小臼歯抜歯としか学んでこなかったので分からないので仕方ありません。

 

しかも最近特に、小臼歯抜歯した後の矯正治療途中に、不定愁訴が現れて相談にいらっしゃる方が特に増えてきました。

 

確かに小臼歯抜歯しなかったために前歯の仕上がりが不満な方も稀にいらっしゃいます。ただその場合は前歯を影響無い範囲で少しスライスしてあげることでほぼ解決します。何故なら機能面がきちんと出来ていれば、あとはほんの細かいチョットのことで満足して頂けるのです

 

まずは相談にいらして下さい。矯正専門医の診断が全てではありません。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2021.07.26更新

近年、ホワイトニングと並んでマウスピース矯正を2大看板にして新規開業する医院が増えてきました。

 

マウスピース

 

老若男女問わず、昔よりも圧倒的に健康と美に対する意識が高くなっていることを考えると、この2つはドンピシャの治療法と言えますし、希望者が増えているのは大変喜ばしいことです。

 

しかしながら、マウスピース矯正に関して当医院にセカンドオピニオンを求めてくる方が増えてきているのですが、残念ながらその適応範囲を超えている方が多いと感じています。つまり、マウスピース矯正では治らないか治ったとしても4割にも満たない仕上がりになることが予想される例です。

 

もっと困るのが、他医院でマウスピース矯正中で1年以上経つけども1日20時間以上ちゃんと装着しているけども、全くゴールが見えないという方も相談に見えるようになってきました。そのほとんどが今、巷で一番爆発的に流行っているマウスピース矯正の会社のもので、費用もワイヤー本格矯正よりも高いものです。期間も下手するとワイヤー矯正よりもかかるのでは?という症例に対して用いられています。しかし私見では仕上がりは上手くいっても6割程度だと思います。

 

当医院「のホームページの矯正治療の項目にも書いてありますが、

 

人の顔の骨格形態は、上顎に対する下顎の位置関係により、大まかに「クラスⅠ〜Ⅲ」に分類されます。

 

クラスⅠ:上顎・下顎のバランスが良い
クラスⅡ:上顎に対して下顎が後ろ寄り(出っ歯の傾向)
クラスⅢ:上顎に対して下顎が前寄り(受け口の傾向)

 

このうち、マウスピース矯正が得意とするのは「軽度のクラスⅠ・Ⅱ」の治療です。


これらのタイプの方は、複雑かつ違和感の多い従来の矯正装置をあえて選ぶ意味は「ほとんどない」と言えるでしょう。
一方、中等度以上のクラスⅡ、クラスⅢの場合は、GEAWなどの本格矯正のほうがより安全で確実です.

 

もっと言うと、軽度のクラスⅠ・Ⅱ症例の上下顎、特に下顎前歯の叢生(ガチャガチャ)に対して最適応と考えています。

 

またその際の期間と費用は3か月~半年、20~30万円程度がマウスピース矯正の適正範囲内だと私は思います。

 

ところが、クラスⅢや中等度以上のクラスⅠ・Ⅱや開口(オープンバイト)も治る!という触れ込みでワイヤー矯正よりも費用がかかるマウスピース矯正をやってしまうからトラブルになってしまうのです。歯の表面にアタッチメントという歯と同じ色の突起をつけて、きちんとコンピューターでプログラミングしたマウスピースだからワイヤーと同じレベルで治せる!ということですが、現在のところ仕上がりは上手くいって6割程度だと私は思います。

 

ただし、年単位で期間がかかってもいい、費用もワイヤー矯正よりもかかっていいから、とにかく目立たない装置がいい!ワイヤーは絶対に嫌だ!という方も多いのは事実ですから、費用・期間・ゴールを担当医と話し合ってちゃんと納得してから始められるのがベストだと思います。

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2021.02.16更新

最近、ほぼ毎日のように日本全国から矯正や噛み合わせについての新規のご相談の電話やメールを頂きます。実際に大阪や京都からも患者さんが相談に見えます。嬉しい悲鳴と同時に、本当に困っている患者さんが多いということを痛感しております。

 

どのような相談が多いかというと、矯正では前からこの院長コラムで書いている通り、圧倒的に「外科手術が必要と言われた」と「小臼歯抜歯しなければならないと言われた」です。噛み合わせでは「他院で装着したかぶせ物がしっくりこない」です。

 

今回は矯正について掘り下げて書いていきます。

 

矯正治療する際に「外科手術が必要と言われた」と「小臼歯抜歯しなければならないと言われた」と相談にいらっしゃる方のほとんどが、パパッとお口の中を見られた後にそう言われた、歯型を採って見せられてそう言われた、あるいは健康保険で撮影できる全体的なレントゲン写真(オルソパントモ写真と言います)を見てそう言われたということです。

 

確かにこれらの資料も判断の基準になりますが、例えば、あなたが医科で何らかの手術を受ける時にこれらのデータだけで説明されて受ける気になりますか?これでは綿密な航海図も無に大海原に船を出すようなもので危険と思いませんか?

 

では、表題の精密検査の中で基本中の基本となるのは、

 

「側貌セファロレントゲン写真」  横顔の骨格写真→下顎の上顎に対する前後的位置、噛み合わせの高さ、頸椎、等

「前頭面セファロレントゲン写真」 真正面の骨格写真→下顎の左右への偏位、鼻腔、等

「顎関節写真」          顎関節にフォーカスを当てた写真→顎関節の損傷状態、等

 

の3枚を撮影して分析することです。中でも「側貌セファロレントゲン写真」は矯正治療する際にはマストであります。

 

側貌セファロ  

   側貌セファロレントゲン写真の例

 

この側貌セファロレントゲンの分析結果で外科手術や抜歯が必要と言われたと言うことであればまだ納得がいきます。

 

しかし、更に、この側貌セファロレントゲン写真の分析法にもいろいろあるのです。矯正医でも知らない診るべきポイントがいくつかあるのです!これを知らないからこそ外科手術や小臼歯抜歯という診断を下してしまうのです。

 

逆にこのポイントを知ってるか知らないかで患者さんの人生を変えてしまうぐらいの可能性があるのです。

 

当医院ではこの精密検査を診査・診断(¥55,000 税込)と言い、これを行い、綿密に分析してから診断書をお書きします。

 

 

* 残念ながら精密検査(診査・診断)は保険治療範囲外となります。

 

* 受け口の方が顎が小さな小顔になりたいといった希望は美容整形の範疇になってしまうのでご遠慮下さい。

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

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