奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。
開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。
当医院で矯正治療を希望される方で最も多いのがこの開咬症例です。ほぼ皆さん大学病院や他医院で「外科手術が必要」と診断されたと言って来ます。
確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります。
今回は他医院2か所で「うちでは治せないし、治すなら外科手術と抜歯が必要でしょう」と言われ、当医院を受診された女性を治した症例を紹介します。
今回も他院数か所で顎切り外科手術と小臼歯抜歯が必要と診断されましたが、当医院でいずれもしないで治した症例を紹介します。
【主訴】「前歯で噛めるようになりたい。すきっぱを治したい。他医院2か所で外科手術と小臼歯抜歯が必要と言われたが外科手術も小臼歯抜歯も無しで治療したい。」とのことで当院を受診された40代の女性。
【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、外科手術も小臼歯抜歯もしないで治療を行いました。
【治療期間】1年9ヶ月
【治療後】本当に手術無しで治るとは思っていなかったので、前歯で噛めるようになり、見た目も改善されとても嬉しいとの言葉を頂きました。
【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約110~120万円
【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。
矯正治療前
矯正治療後
【注意点!】
この方の場合、矯正治療前の開咬状態を診ると、舌癖や指しゃぶりの関連も疑われるため、メンテナンス時に注意深く診ていき、場合によってはそれらの改善指導をする必要がありそうです。
開咬(オープンバイト)でお悩みの方、
他医院や大学病院で第一小臼歯抜歯が必要と言われた方、
他医院や大学病院で外科手術が必要と言われた方重度の受け口の方、
他医院や大学病院で難しいと言われた難症例の方、まずは一度ご相談ください。