皆さんは出来ることなら一生自分の歯のままで居たいですよね?
入れ歯(歯科用語で義歯といいます)にはなりたくないですよね?
最近ではインプラントの普及により義歯を入れている方は非常に少なくなりましたが、奥歯に支えることの出来る歯が既に無くなってしまった場合や、あまりに抜けてしまった歯が多い場合などインプラントにするには難しいケースの場合は義歯を選択する場合も少なくありません。糖尿病や血液性疾患などの持病がある場合も同じです。喫煙される方は論外です。
またインプラントは保険が利かないいわゆる自費治療になるため、懐事情により義歯を選択せざるを得ない場合もあります。
当然、固定式のかぶせ物で対応出来るうちはその方が良いに決まっていますが、然るべき時に適切な処置を施さなかったために、そのツケが回ってしまい、結果的に多数の歯を失い、義歯になってしまわれる方もいらっしゃいます。
義歯は歯茎の粘膜を広く覆ってしまうために、その違和感の強さはそれまでの固定式のかぶせ物の比ではありません。例え健康保険の固定式のかぶせ物であっても、それで済んでいた場合はまだ良かったのですが、歯と歯茎のお手入れを怠ったあまり、歯を失い、義歯になってしまった場合は、口腔内の環境の大きな変化に、違和感のある義歯を入れていられない人もかなりいらっしゃいます。
私どもが皆様にご提案する治療プランは決して安くはありません。場合によっては「高いものを勧めてきやがって」と思う方もいるかも知れませんし、実際に街角の井戸端会議で「歯医者さんはお金がかかる」という話は良く耳にします。
しかしながら、長期的になるべく快適に口腔内の状態を維持して頂けるためにはどういったプランや設計のモノがその方にベストであるのかは多くの臨床データからエビデンスに基づいてご提案出来ます。
念のため申し上げておきますが、自費治療が儲かると思ったら大きな誤解です。何故ならそれに関わる技工士さんへのチャージ、材料費、そして治療時間などをトータルして考えると、正直健康保険のモノを多くこなしたほうが利益率が高いくらいです。
いつも皆さんに申し上げていますが、自費治療のモノはその時は値段が高いと思われるでしょうが、口腔内で長期間快適に機能することを考えると結果安く上がることになります。安上がりで見栄えもよく長期的に安定している健康保険の治療というのは、残念ながら無いのが現状です。抜歯という最悪の結果への近道になってしまう場合も多くあります。
ご自身の根がある歯は二度とお金では買い戻せません!
安物買いの「歯」失いにならないように、今日も明日も全力で説明させて頂きます。