奥歯でしか噛めないかみ合わせを開咬(かいこう)= オープンバイトと言います。
当医院で現在最も多い問い合わせであり、矯正治療を希望される方が多いです。ほぼ皆さん他医院で「外科手術が必要」と診断されますが、手術無しで何とかならないか?と日本国内様々な地域から診断を受けにいらっしゃったり実際に矯正治療をされます。
開咬(かいこう)= オープンバイトは奥歯への負担だけでなく顎関節、呼吸、姿勢、発音。見た目など様々な問題が生じます。当然早期に治療すべきです。
ただし、大学病院をはじめほとんどの矯正歯科でそのためには「外科手術が必要」と診断され多くの方が諦めてしまうことになります。
当然外科手術ですから入院も必要で、上下顎をワイヤーでしっかり固定するのでしばらくは流動食しか食べれません。
最近では顎切り外科手術後の入院中に小児の患者さんがお亡くなりになったという痛ましいニュースもありました。
確かに手術が必要な症例もあります。特に見た目(審美面)を重視する場合はその通りです。しかし機能面を重視される場合はきちんと分析すると手術は必要ない症例が沢山あります。
今回はすきっ歯の改善のため訪れた地元の大学病院2か所で顎切り外科手術が必要と診断され、しかもそのうちの1か所では「この顎は奇形だから手術しても治らない」と言われ親子で泣きながら当医院を訪れてきた患者さんで手術無しで治した症例を紹介します。
遠方から新幹線やバスで通院されたため、トラブル回避のため治療期間が長くなってしまいましたが、無事治すことが出来ました。
【主訴】すきっ歯を治したいため受診した大学病院2か所で顎切り外科手術必要と診断されたが手術無しで治療したい。とのことで親子で受診された20代の女性。
【治療方法】新素材ゴムメタルを使用したGEAW(ギア)システム用い、顎切り外科手術しないで治療を行いました。
【治療期間】2年3ヶ月
【治療後】1か所の大学病院では奇形と言われ絶望的だったため手術無しで治るとは思っていなかったので、とても嬉しいとの言葉を頂きました。
【治療費用】診査・診断およびリテーナー(後戻り防止装置)も入れて:約110万円
【治療に伴うリスク】1日20時間以上顎間ゴムなどの患者さんの協力が必要です。 歯の移動に伴う痛みや口内炎などがあります。 矯正期間中は虫歯、歯周病のリスクが高くなります。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。
矯正治療前
矯正治療後
開咬(オープンバイト)でお悩みの方、他医院で第一小臼歯抜歯が必要と言われた方、他医院で外科手術が必要と言われた方、他医院で難しいと言われた難症例の方、まずは一度ご相談ください。