院長コラム

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2018.05.23更新

『入れ歯はインプラントより劣っているか??』

 

今日は京都から7年ぶりに患者さんがメンテナンスにお見えになられました。

今から10年前に他院でほぼ全体にインプラントを入れてその上からブリッジを入れたらしいですが、とにかく「噛めない!馬の歯みたいに馬鹿でかくて嫌だ!」と機能面も審美面も不満で紹介でうちのクリニックにいらしゃった患者さんでした。
拝見するととにかく噛み合わせは安定しておらず、インプラントも全体的に腫れている状態でした。

 

インプラント1インプラント2インプラント3

 

しかしここに至るまで時間も費用も莫大にかけ、手術も大変だったらしく、インプラントを除去せずに何とかならないか?との強い希望でしたので、患者様とよく話し合い、考えインプラントを使用して「自分の歯のようなドイツ式入れ歯 テレスコープシステム」を応用した治療をしました。
つまりインプラントに内冠を装着して入れ歯の内側に外冠を内蔵させたのです。

 

内冠外冠1外冠2テレスコープ

 


すると固い物でも何でもしっかり噛めて、見た目も入れ歯とは分からない位自然で、しかも取り外せて洗えるため歯茎もインプラントも清潔に保てると大変満足して頂けましたnico

その後、御主人の仕事の都合で京都に転居することになり、京都でテレスコープシステムとインプラントの両方を扱えるクリニックを御紹介しました。

その患者様が東京にいらっしゃるついでにメンテナンスに見えて下さったのです。
7年経過してもほぼ変わらない位のレベルで京都の先生に感謝とともにしっかりとご自身でもケアを続けて下さった患者様にも感謝です!本当に歯医者冥利に尽きます!(^^)!

1枚目~3枚目の写真ががインプラントにブリッジを入れた状態です。取り外せないためインプラント周囲炎を起こしています。本来歯肉の部分も白い歯で補っているので大きく審美的でありません4枚目~7枚目がインプラントを応用した入れ歯です。これでも入れ歯が劣っていると思いますか?

最近の潮流として何が何でもインプラント!の声が強いように思えますし、実際私も20年以上インプラント治療も手掛けていますがこのように入れ歯も利点が沢山あるのです。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.05.16更新

 ③ 素材の耐久性にかかわる問題点

  

歯を白くするために使われるレジンが保険で使われている素材ではやわらかすぎるために、長期的にはすりへってきてしまうことがよくあります。

素材1

 

 素材がもろく表面からはげおちてきてしまった症例

下地の金属が露出してきてしまっている

上下の写真の例はともに健康保険のレジン前装冠で作られていたものです。

素材2

 

セラミッククラウンと健康保険のレジン前装冠の経年変化

 

下の写真は実際の患者さんの前歯に、予算の都合上前歯2本は自費でセラミッククラウン(1本10万円)を入れて、横の3本の歯は健康保険で入れられたレジン前装冠の装着後1年たったものです。(すべて1年前の同時期に入れられたものです)

どちらが長期的には有利であるかお考え下さい。 

 

     セラミッククラウン right arrow 色の変色がなく歯肉との境目の調和が自然

 

素材3

 

  健康保険のレジン前装冠 right arrow プラスティックの表面に色がついて黄ばんできている。裏地に使っている金属の銀イオンが歯肉の境目を黒くしてきており審美的でない

 

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.05.09更新

② 使用金属の質的な問題点

歯の中に入れた金属の土台は、歯の表面から通じる細い管(象牙細管)を通じて入ってくる水分によって、金属の種類によっては少しずつさびて腐食されていくことになります。そうすると、さびて溶け出した金属のイオンが歯の細い管のなかに入り込んで、そこで歯をもろくしてしまいます。それによって根が折れてしまい、再治療が不可能になり、抜歯せざるをえなくなることがあります。また歯の土台はかぶせてある冠を外すのと違い歯の中に深く入っていますので、外そうとするとどうしても根の壁をいためてしまいます。ですから、出来るだけ土台だけでもさびずに長持ちする金属にしておいたほうが、歯の寿命は明らかに延ばすことができるといえます。

また、削る際に飛び散る金属の粉が歯茎の中に入り込むことにより、歯の周辺の歯茎が黒く変色してしまうことがあるなどの、不都合が報告されています.

土台1

コメント  土台だけ自費で高カラットの金属を使ってかぶせものだけは保険の素材で…といった取り混ぜた治療は物理的には可能なのですが、法律上健康保険の治療は一貫してその土台と補綴物は健康保険で決められたものを使わなければならないという制度になっていますので、土台とかぶせ物は最初の段階でどうするか決定していなければならないわけです.また、健康保険で使われる金属は口腔内でイオンとなって溶け出しやすいためにいわゆるマクロガルバニー電流とよばれる微小電流を形成し、結果として金属アレルギーを引き起こしている大きな原因の一つとも考えられています。

 土台2①         土台3②       

上の2枚の写真は実際に土台ごと割れてしまってやむなく抜歯されたケースです

①)銀合金土台の周りの歯質が黒変しているのが分かります(銀合金とは健康保険で定められている金属の土台です)    ②)同じく銀合金の土台と破折した歯根

下のように、使う金属を自費のさびに強い高カラットの金合金をつかうことでイオンの溶出がおこらずに長期的に安定した予後が約束される可能性が高いと言えますnico

土台4

また最近ではグラスファイバーの繊維と高強度レジンマトリックスとの組み合わせによるファイバーコアポストシステムがほぼ主流でありますflower2 このシステムの優れた点はファイバーコアポストの屈曲係数が金属製ポストに比べてはるかに象牙質に近似しているところです。歯牙のたわみに応じて屈曲しながら応力の開放を助けるので、歯根破折の可能性が金属のそれに比べてかなり減ることになります。

土台5

象牙質の弾性係数=18.6Gpa         

ファイバーコアポストの弾性係数=29.2Gpa  

金属性(チタン)ポストの弾性係数=90.3Gpa  

 

 ファイバーコアポストシステムを使った臨床例

 

神経の取られた側切歯にファイバーコアポストを入れて補強した後にセラミック冠をその上からかぶせてあります。

セラミック冠は透明度が高く審美性にも優れておりますが土台が金属の場合にはその金属色がすけて黒ずんで見えてしまう場合がありますがファイバーコアの場合にはその点についてもクリアーしております。

土台6

土台6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック