院長コラム

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2019.01.08更新

 以前のコラムにも載せた写真ですが、いずれも当医院に真面目に10年以上通って下さっている70歳以上の患者様のお口の中です。down arrow

 

70歳70歳2

 

細かい所を論じたらキリがありませんが、オーバー70歳でこの状態なら十分満足頂けると思います。nico

 

それでは逆にどうすれば70歳になってもこのような状態でいられるのでしょうか?

 

そもそも将来的に歯を失ってしまう原因は何でしょうか?

 

 

詳しく知りたい方は以下の文章をお読み下さい!!

 

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【将来歯を失う二大原因】

 

1.歯の汚れ、歯垢(プラーク)、歯石を放置している


前回の院長コラム「これが究極の歯ブラシだ!」でも書きましたが、皆さん肝心な場所を磨けているようで案外磨けていません。また、バイオフィルムという汚れはプラークのように目に見えないので気づかないことが多いのです。shun

 

しかしながら、これも前回の院長コラムで述べましたが、現在では日本においても徐々にお口の中の関心が欧米並みに高まっていて、ケアするための様々な歯ブラシや周辺器具が薬局で所狭しと並んでいます。スイス製のクラプロックスという超優れものの歯ブラシも手に入るようになり、誰でも特殊なテクニック要らずで肝心な場所を磨けるようになりました。ihi

 

もちろん、かかりつけの歯科医院で定期的なメンテナンスをしてもらうことが大前提ですが、放置したことによって歯を失ってしまう人はかなり少なくなっているのではないでしょうか?

 

 

2.歯並びと噛み合わせが悪いのを放置している

 

私の臨床経験上、これが一番の原因だと思います!


一見歯並びが悪くないように見えても、前歯と奥歯の連携が取れていない場合が多くあります。これに関しては2018年9月1日の院長コラム「あなたの前歯と奥歯の噛み合わせの連携は大丈夫?」を是非お読みください。

 

8020運動の達成者(80歳になっている時点で20本以上の歯が存在する方)は、ほとんどの方が噛み合わせに異常が無く(正常咬合)、受け口(反対咬合)や前歯が噛んでいない状態(開咬)が極めて少なく、前歯の被蓋が正常で、顎を前後左右に動かした時に奥歯が干渉しないスムーズな噛み合わせ(アンテリアガイダンス)が存在するものがほとんどであるという研究報告書が平成14年度に出されています。(平成14年度 8020達成者の咬合および顎顔面形態に関する調査 東京歯科大学歯科矯正学教室、千葉市歯科医師会共同による8020公募研究報告諸抄録資料より)

 

この報告書の意味するところは、年を取った時に歯が多く存在している方は若い時から噛み合わせが良好であったということなのです。

 

つまり、矯正治療を若い頃(もちろん年を取ってからも)に受けておくことのメリットは、出っ歯を治すとか、受け口、乱杭歯を治すといった、見た目を良くするといった審美的な要因以上に、ご自身の歯そのものの寿命を延ばすという、とても大切なことに繋がっているわけです。

 

歯並びが悪いのを放置しておいた結果、中年以降に歯が駄目になり始めて、ブリッジによる欠損補綴から始まり、違和感の強い取り外しの義歯を我慢して使わなくてはならなくなったり、更には歯一本あたり40万円もするインプラントを何本も入れる必要が生じてしまったり…という方を数多く見てきています。namida

 

そう考えると、確かに矯正治療は高額な出費ではありますが、長期的に見た場合、将来のご自身の歯の延命=健康のためには非常に安価で理に適った治療と言えるのではないでようか?ni

 

噛み難いといったような症状を特に奥歯は見えないからいいや…と考えて放置していると、将来とんでもないしっぺ返しを受けることになります。

投稿者: アクアデンタルクリニック