「何言ってるの?当たり前じゃない!歯医者さんでそう言われたし!」
この表題を見た時に皆さまそう思われたことと思います。しかし…
高度な情報に溢れている現代社会の中で暮らしている我々は昔の人に比べて多くのストレスに悩まされることが増えてきているように思えます。そんなストレスをスポーツや自分の趣味などで全て無くすことが出来るのであれば理想的ですが、現実問題として、時間に追われてそんなストレスの発散がなかなかできない方が多いようです。それでも人間の脳はストレスを何とかコントロールしようとします。10数年前より東京大学の大脳生理学の研究結果により、夜間無意識下にて行われる歯ぎしりや食いしばりがストレス発散の場としてかなり重要であるという考えが広まってきました。
つまり、ストレスは人間が生きている限り誰もが抱えているものであるから、それを無くすことはできません。ですからスムーズに夜間無意識下にてそれらが出来るということが非常に重要であるというわけです。
そのためには、調和の取れたしっかりとした噛み合わせと、それを動かしたときに干渉なく無理なく動かせるようにしてやることが非常に重要だということです。
身体に合った正しい矯正、しっかりと考えて作られた被せ物や義歯の噛み合わせ部分の形態はこういったことから考えると、人間の歯、顎そして、脳のストレスにまで好影響をあたえることにつながっていきます。
逆に言うとそれらが伴ってないと歯ぎしりや食いしばりにより歯、顎、周りの筋肉系に異常が出て、最終的には身体全体の不調を訴えることまでになってしまうのです。また歯ぎしりや食いしばりを止めさせるために夜間装着用のマウスピースを作っても役に立たないどころかむしろ邪魔になってしまうのです。
残念ながら現行の保険診療内では身体に合った正しい矯正、しっかりと考えて作られた被せ物や義歯は作製できませんが一度詳しくこれらのお話を直接お聞きして頂きたいと考えます。