院長コラム

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2018.08.20更新

20数年歯科医師をしていて、沢山の患者さんのお口の中をを拝見させて頂いてきましたが、特にかぶせ物の噛み合わせの面(咬合面と言います)に関しては、特に健康保険の銀歯において、その多くが平らでのっぺりとしていて、反対側の噛み合う相手方の歯(対合歯と言います)とちゃんと噛んでいないか、逆にべったりと面で噛み過ぎているかのどちかのケースが多いことに気が付きました。

 

実は歯の形は個人個人によって微妙に違っており、その凹凸には大きな意味が隠されているのです。

 

その形と位置は顎の成長とリンクしながら出来上がっていきます。その凹凸の表面のことを私達は咬合面と呼びます。

 

私達は食事する時の咀嚼効率を高めるためには歯に付与するその咬合面の彫り込みの角度を出来るだけ急傾斜にした方が良いのですが、その角度をあまり急にし過ぎると、今度は歯を横に動かした時に干渉を起こし易くなってしまうので、顎に大きな負担がかかり易くなってしまうという弊害が起きてしまいます

 

逆に咬合面に付ける凹凸の角度を緩やかにすると歯を動かした時に干渉はし難くなるのですが、歯そのものに対しては物を噛み込むたびに負担過重になって長期的には歯槽膿漏になってしまうのと、顎の位置が不明瞭になり、それを支える顎関節の靭帯が緩んでくるといった危険があります

 

そのために広範囲に渡り歯を失ってしまった場合それを再現するためには単純に勘だけに頼って作られたかぶせ物が今一ついつまでもしっくりこないといったことが起きてしまいます。

 

しっかりとした手順で作られた歯の咬合面はあらかじめその方個人の顎の動く角度を考慮に入れて【下の写真】のように注意深くワックスといったロウを用いて作られいくのですが、それにはとてつもない手間隙がかけられて作られる事実があまり知られていないのが現状のようです。実は自費治療にかかるコストの大部分はこの手間の部分なのです。

 

咬合面1 咬合面2 咬合面3

 

 

 

 

自費治療で機能を重視して作られる歯がどうして高くなってしまうかには、こうした背景が大きいのですが、一般的には材質の性状(ゴールドなのか、セラミックなのか、プラスティックなのかといったものの違い)で比較がされているのが現状なので残念です。

 

近年ではセラミックのかぶせ物でも医院によってはかなり安い物も出て来ており、そのようなかぶせ物もたくさん拝見してきましたが、個人的には機械が自動的に削り出しているか、このような手間がかかっていない、つまり咬合面は健康保険のかぶせ物のレベルのことが多いと思います。その日のうちに入るセラミックは確かに多忙な患者さんにとっては安いし有りがたい限りですが、長い目で考えるとかなり危険と言えるでしょう。

 

【下の写真】のように手間暇かけて作られたセラミックは長期にわたり快適に過ごすことが出来るのです。

 

セラミック

 

保険治療では、かぶせ物を沢山しかも早く作らなければならず、歯科技工士さんが歯科医師から「調整に時間がかかって非効率的だ!」と怒られないようにかぶせ物を無難に咬合面形態をあまくメリハリのない形態で作っている現状は非常に危険であります。長期的にはこの事が原因で引き起こされている歯槽膿漏や顎の違和感、最悪の場合顎関節症がかなりあるものと個人的には危惧しております。ですから是非とも値段だけで判断しないように頂きたいと願います。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.08.05更新

真面目に歯医者に通って治しても治しても、また何か月か何年かして同じ場所がダメになってくる経験をされたことありませんか?


せっかく治したのに、また同じところがダメになってしまった…何故なんだろう?と疑問を持たれたことありませんか??
今までに多くの研究者が様々な実験結果から報告していることを総合すると歯がダメになる大きな理由には大きく分けて3つあります。

 

1.   糖尿病などの全身疾患に罹っている場合

2.  口腔内を清潔に保っていない場合

3.  特定の歯だけに力がかかるようなバランスの悪い噛み合わせの場合


歯科医師になって以来色々な治療を経験してきて23年経ちますが、この3つ以外に当てはまるものは今のところ経験していません。

 

1.の「糖尿病などの全身疾患に罹っている場合」は残念ながら歯周病の進行を出来るだけ遅くするためのケアしか現在のところ出来ません。しかし不幸にしてもし歯が多く失われてしまった場合インプラントという選択肢は除かれ、ドイツ式テレスコープ義歯を調整・修理しながら使って頂くのが最善と思います。

 

確かに 2.の口腔内を清潔に保っていない場合」も一つの理由として考えられますが、いつも同じ場所だけが磨き方が悪いからだけなんてことがあるでしょうか?本当にそうであるならば、その特定の場所を念入りに磨くよう心掛ける必要があり、そのためにはメンテナンスのクリーニングを定期的に通ってもらうのも一つの方法でしょう。

 

ところが…

もし歯磨きの習慣としての口腔ケアはしっかりと出来ているにもかかわらず、何度もその場所がダメになったり、他の部分もダメになってくるのであれば、それはおそらく噛み合わせの全体のバランスが良くない状態のままであり、症状が出た場所の治療しか出来ていないことから、噛み合わせるたびに起こる「力の干渉」が結果的に蓄積してダメになった可能性が大きいと言えます。つまり3.の「 特定の歯だけに力がかかるようなバランスの悪い噛み合わせの場合」であり、臨床経験上8割に当てはまっています。

 

現行の健康保険では、そこだけ治療(痛い、取れた、虫歯になった、腫れた、その部分だけの治療)をするのが一般的です。健康保険制度では対症療法しか認められていないからです。これからもこれは変わらないし変えることは出来ないと思います。
こういった「そこだけ」治療では、そもそもそうなってしまった歯をだめにする原因となる、先にあげた3つの大きな要因のどれもクリアーしておらず、あくまで対症療法にしかなっていなかったという点に治療としての限界があります。

 

例えば歯並びを治す矯正治療の場合には、そもそも歯並びが成長発育の過程でなぜそのように悪くなってしまったのかを色々な資料を取って分析して治療する事が出来るために、悪くなってしまった原因からの根本治療が可能となります。

 

また、元々歯並びは良くて噛み合わせに問題がなくても、口腔ケア習慣が出来ていないと、例えば虫歯を削って奥歯に部分的な銀歯を被せて治ったかと思いきや、口腔ケアが悪いせいでしばらくしてからまたそのつなぎ目部分が停滞したプラークのせいで腐食して黒くなり2次カリエス(虫歯)となります。⇒そして今度ダメになった時には以前よりもっと削られて神経を取られた後、全体的に銀歯を被せて治療が一旦終わります。☞そうなると、再び磨けていない部分から再度銀歯が虫歯になっても、今度は神経が無いせいで銀歯が崩れ落ちてくるまで虫歯が進んでしまっても痛くないので結果的にかなりの歯質が崩壊していまっていることがとても多くなります。銀歯が撮れてきただけなので、ご本人は気楽にまた着けるだけで済むと思いきや、残っているご自分の歯の根っこの部分は既にほとんどが虫歯が進んで崩壊してしまって、結局抜歯せざるを得ないことが多いのです。
そして義歯やインプラントなどのさらに大掛かりな治療が始まる…といった歯を失っていく悪循環の連鎖から一生断ち切ることができないことになります

 

元々「口腔ケア」は出来ていて、しかも「嚙み合わせ」にも問題ない人が、事故などの突発的な理由で歯を失ってしまい、そこにインプラント治療をして治した人と、それとは別に2.3.の2つの歯を失う原因のどちらかの理由で歯を失った後にその原因を解決せずにその部分にインプラント治療をした人とでは、例え同じ部位への治療であったとしても、長期的には予後の差は歴然としていると思われます。前者の場合には根本的に歯をダメにする要因が最初から無かったのに対して、後者の場合にはその要因がクリアされていないまま、ダメになったところだけを見てその部分だけ何とかしようと治療したからです。

 

歯並びをよくする矯正治療は、決して見た目だけをよくする治療ではないのです。機能的にも対応できる口腔内環境を作ってやることで、歯や歯周組織、顎関節への負担を減らせる結果、それらの器官が長期的に守られるということになります。

また、予防としての口腔ケアプログラムとは、清潔な口腔ケアを保つための習慣化を本人に認識してもらうだけでなく、取り残されているバイオフィルムという細菌の被膜を、歯科医師やよく訓練された歯科衛生士さんの手で機械的に綺麗にしてもらう処置のことです。病名がつかないので、日本においては健康保険にそういた項目が無いのが現状な点が残念な所です。また矯正治療も、唇顎口蓋裂などの先天的な病気以外は、基本的には健康保険では治療できません。

 

(図1)総合治療

一つの例として症例(図1)をご紹介しましょう。


この方は、初診時、噛み合わせが見た目にも明らかに良くないのは分かりますが、その状態によって奥歯の咬合干渉が強く、しみてしょうがない歯があったために、当院へ来院される以前に、しみるという原因で歯の神経を取られて被せ物が奥歯に多数入っていた状態で来院された方でした。ご自身では歯磨きを良くしており口腔ケアにもずいぶん気を使っているのにどうして何度も歯を削る治療が必要なのか?本質的な原因を調べて欲しいという理由で総合治療を希望された方でした。

総合治療は、先にあげた3つの原因のどれがこの方の原因かを調べるとことから始まります。この方の口腔ケアや清掃状態には基本的に問題はありませんし歯周病でもありませんでしたので、3つ目の噛み合わせの状態の診断をしました。

咬合状態を知るためには、様々な方法で顎機能精密検査をします。骨格の上下のバランスや咬合する面の角度などを実際の模型やレントゲン写真から測るなど、かなり多角的に調べ上げます。そしてどうしてその不正咬合が成長発育の段階で起きたのかということまで考えたうえで、その不正咬合の要因を取り除くような方法で矯正治療を行います。次に必要に応じて以前の歪みのある状態のまま被せられていた機能的でないかぶせ物などの修正を含めた補綴治療を最後に施して安定した状態を作り上げました。

 

総合治療終了後(図2)総合治療2

結果的に、見た目は当然良くなりましたが、何よりも大切なことは、噛むたびに発生する咬合力が上下の歯にバランスよく伝わることが出来るようになったことから、各歯牙にかかる力が分散されて嚙み心地がとても軽くなってよかったと喜んで言われた点です。また、このような良い咬合状態は、寝ている時のブラキシズムなどの歯ぎしりが起きても、特定の部分に負担がかかりすぎないために、長期的な安定性が保たれやすい環境であるということです。現在でも10年以上経過していますが、基本的にはメンテナンスのみの定期的な来院をされているだけで済んでおり、他のトラブルはほぼ起きておりません。

最近では、矯正治療も、簡単な症例なら昔から行われてきた歯の表面にブラケットと呼ばれる装置をつけてワイヤーを通して歯を動かす方法だけではなく、透明なアライナー矯正などの方法もあるので、老若男女食事中や周りなど気にせずに人知れず矯正が出来る世の中になってきました。良い時代になったなと思います。

歯科治療は、その選択肢がとても多く、被せ物の素材が単に違うといった単純な問題だけで無い事が実はとても多いのです。


本当は本質的な総合治療が必要でも、保険治療だけの「そこだけ治療」で主訴がとりあえず目先収まったらもうそれで終わりといった例がとても多い現状を残念に思うことがあまりにも多い毎日です。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.07.30更新

主訴のうち特に多いのが“歯が全体的にしみて仕方がないので何とかして欲しい”と言っていらっしゃる方です。虫歯の場合には表面的に黒く穴が開いていたりして一目で分かるのですが、一見何でもない歯がしみて仕方がないので何とかして欲しいと来られるわけです。病名としては業界用語で知覚過と呼んでいますが、実は非常に大きな問題点を抱えているのです!
 
原因は「歯ブラシを強く当て過ぎるからです」…と昔は言われてきましたがどうやらそれだけではないことが最近の研究で明らかになってきました。

 

歯は本来、上下の噛み合う面(咬合面)が点と点で接触して噛み合っていますが、この部分が磨り減ってくると面同士の接触になり歯1本1本への負担は相当なものになっていきます。それに加えて、奥歯などでは横からの異常な咬合力が加わることで、歯の付け根あたりにマイクロクラックと呼ばれる微小欠損が生じてそこから歯牙の擦り減りの原因が始まるというわけです。

 

WSD

 

 

顎がダイナミックに動く際、糸切り歯とよばれる犬歯は横からの力をしっかりと受け止められるように全ての歯牙の中で一番根の長さが長く出来ている歯なのですが、この歯がしっかりとガイドしてくれる場所に並んでいなかったり (2017.11.28院長コラム「犬歯の役割と重要性について」参照) 、擦り減り過ぎてきた場合に奥歯への知覚過敏が更に進行していくことも考えられるわけです。

 

つまり、テレビのCMのように対症療法的にしみる部分に薬やイオンのバリヤーを作っても根本的には原因に対処したことにはなっていないわけです。

 

ではどうしたら知覚過敏が治せるのでしょうか?

 

【噛みあわせを注意深く診査して、磨り減っているガイドとなる糸切り歯までを含めた前歯の状態の改善や面接触になってしまっている臼歯部の咬合面の新たな負担のかからない形態再生と言うことになります

 

場合によっては簡単な付け足しで済んでしまうこともありますし、場合によっては全体的に手直しをしなくてはならない場合まで様々です。

歯がしみるのは実は歯の噛み合わせが原因だったとはご自身で気づかれている方はそう多くはいらっしゃらないのではないでしょうか?また長年歯医者さんに通っていても強く当てないためのブラッシング指導やただしみている部分の治療だけで済まされてしまってませんでしたか?

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.07.23更新

「奥歯が噛むと痛いので診て欲しい」という主訴で来院された患者さんがいました。右の下の奥から2番目の歯には銀歯の被せ物がしてありました。その歯は以前虫歯の治療で神経が取られている歯で、神経を取った後に健康保険の銀歯を被せて治療が終了していた歯です。

レントゲンを撮ったところ、写真のような状態でした。

 

破折

  

レントゲン上では白い部分は一番密度の濃い部分を意味します。

ですので、当然銀歯は白く写っています。また、神経をとった後にその空洞の部分を埋める樹脂(ガッタパーチャといいます)も2本前方と後方に白く見えているのがお分かり頂けるでしょう。

手前の根っこの近心部分(向かって右側の根っこ)に黒い影が下まで広がっているのが観察されます(黄色で囲った部分)。歯の根の周りは通常歯槽骨でおおわれていますが、ヒビなどが起きた場合にそこから炎症が起こり、組織に変化が起き始めます。その結果、本来硬い状態だったところが肉芽組織などの柔らかい部分が登場してきます。

つまりこの歯はどうやら前の根っこの一部にヒビが入ってしまったということなのです。本来神経を取った歯に強化するために埋め込まれるべき土台も入っておらず、こうなってしまうと基本的には予後が悪く通常は抜歯となりますが、残されたもう一本の後ろ側の根っこの方は問題ないので半分だけ切断して抜歯することにしました。

 

破折2

 

ところが銀歯を外したところ残す予定だった歯の後ろの部分にも破折が広がっており(水色線)、総合的に検討した結果、残念ながらまるまる抜歯となりました。(赤線は近心根破折による歯肉の腫れ)

写真は抜かれた半分の根っこですが、やはり縦に根の先の方に向かってヒビが入っているのが確認されています。  

 

破折3

 

見た目で何でもないように見えても、実は根っこの中では色々な事が起きていることが多いのが現状です。

通常、噛むと痛いといった症状が歯にある場合神経の治療をして神経をとりますが、その後も何となく噛むと痛いといった症状が続いて症状が取れない場合などは、このヒビがどこかに入ってしまっている場合がかなりの率で存在するだろうと言われています。

 

噛むと痛い歯の場合、基本的な理由は次のどれかであることが多いようです。

① 噛み合わせが強く当たっている(咬合性外傷)
②  根のどこかにヒビがある(歯根破折)
③  歯周病で歯の周りの歯槽骨が減っていて歯の動揺がひどい(歯周病)

④ 根の先に炎症がある(根尖病巣)

 

臨床経験上①が原因で②または③と派生することが特に多いと感じます。

 

現代人は多くのストレスを夜間に、歯ぎしりなどをいろいろなパターンで繰り返しているといわれています。そのときに歯にかかってくる力は数十キロ以上になるといわれています。

 

そんな過酷な状況下で、ついに耐え兼ねてこのように歯が割れてしまうことは結構あります。

 

ですから、こういった夜間ブラキシズムに対してもスムーズに力を発散できるような無理のない自然な噛み合わせが唯一の予防処置になるものと考えています。

前回コラム「インプラントを入れる前に考えよう」でも書きましたが、この抜歯した部分にただインプラントを植えても上記で述べた噛み合わせの治療が施されてない場合インプラント部分にも遅かれ早かれ支障が出てくることと思います。

 

そのためには、本院長コラムでずっと言い続けている、「小臼歯抜歯をしない矯正治療」を含めた「全体のバランスを考えた治療」をすることが、10年後20年後の長いスパンで考えた時に結局ご自分の歯を守ることになると私は考えます。

 

 

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.07.06更新

インプラントを入れる前に…

 

先日、ある患者さんがインプラントを左下の奥歯(下顎第一大臼歯、第二大臼歯)に入れたいとの希望で来院されました。実際に当医院にインプラント相談でいらっしゃる患者さんでも一番多いのがこの写真のようなケースです。

 

欠損

 

確かにこの部位の顎骨の状態は問題はないようでした(下写真赤丸部分)。インプラントを今すぐにでも入れて欲しいとの事でしたが、他の部分も診察したところ反対側の右下の奥歯の噛み合わせが低く咬合支持もしっかりしておらず(下写真緑線部分)、前歯部はしっかりとした顎の動きをガイドしてくれる状ではありませんでした。つまり意識下でも無意識下でも奥歯に負担がかかる状態でした。

 

欠損2

 

患者さんとしてみれば今は痛くなく何でもない部分を治療する必要はないと思うかもしれませんが、実は既に喪失してしまった奥歯の喪失原因も実はそういった不調和な咬合のバランスが引き起こしていたからだという事が分かってきました。

 

要するに、欠損部分だけ見てインプラントに高い費用をかけても全体のバランスが調和していないとそう遠くない将来またその部分のトラブルに見舞われる可能性が高いと言うことです。またそこの部分に問題が起きなくても(そういう場合そこのインプラント部分には負担がかからないように噛み合わせを甘くしているケースが多い)、反対側に問題が生じることも結構あります。しかし患者さんとしては費用がかかった部分は問題が起きてないため、まさか噛み合わせのバランスの不調和が原因だとは思わずに今度はそちらの部分もインプラントをと、どんどん悪いスパイラルに嵌ってしまうようです。

 

そのようにして考えていくと、矯正治療を含めた全体的な治療をインプラントに取りかかる前にしなくてはならない人がかなりの数いることになりますが、現実的には治療費用の関係や見た目などから矯正治療から始められる方が半分以下なのは残念なことです。インプラント治療をされる方は特にこの点を気をつけていただき、長期的に予後の安定した状態を保てるようにして頂きたいものです。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.06.22更新

今までは八重歯(やえば)や叢生(そうせい)ガタガタを治療するためにはどこか歯を抜かなければなりませんでした。何故ならそれらの原因は「顎の骨が小さくて歯が並びきらない」と考えられてきたからです。

 

そのために噛み合わせにとって重要でなく、前歯の見た目を並べるのに簡単なので、その真後ろにある小臼歯(4番、5番)が便宜的に抜歯されてきました。

 

しかし、近年になり小臼歯を抜歯して矯正治療を行った後に、顎が痛くなったり、うまく噛めない、更には全身の不調和を訴える患者さんが増えてきたようになりました。私の臨床経験でも多いです。

 

逆に噛み合わせが安定している患者さんは小臼歯(4番)がしっかり噛んでいるということに気が付くようになりました。つまり、小臼歯は噛み合わせの安定に欠かせない歯であることが分かってきたのです。

 

見た目を綺麗にするために辛い思いをしてうけた矯正治療のせいで機能的な問題が生じてしまう…これでは本末転倒です!

 

何度も述べていますが『機能的なモノは美しい!』のです。見た目だけを改善した矯正治療ではいけないのです!

 

八重歯(やえば)や叢生(そうせい)ガタガタになる原因は「顎の骨が小さくて歯が並びきらない」だけでなく、下顎の位置関係、歯の傾きなど様々な要因が絡み合ったためであることが分かってきています。

ですから「親知らず(8番)を抜歯するだけ」で今までなら小臼歯(4番、5番)を抜歯しなければ出来なかった症例でも矯正治療が可能なのです!

 

人間の下顎は人類の進化の過程の中で、後ろに下がりやすくなっているということが分かってきました。ためしにご自身の下顎を後ろに下げて噛んでみて下さい。非常に不快な感じがすると思います。実際に人間の下顎を後ろに下がるようにな噛み合わせの実験で脳がストレスを感じるというデータが出ています。また顎関節症や頭痛などの様々な不定愁訴は下顎が後ろに下がることで起こるとも言われています。

 

人類進化

 

当医院では「小臼歯は人間が生きていくために欠かせない歯」という認識を持って小臼歯を抜歯せずに小臼歯の大切な機能を失うことの無いように矯正治療のみならず噛み合わせ治療に取り組んでいます。

 

【実際に小臼歯がしっかり噛んでいる写真】

小臼歯

 

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.06.20更新

目黒区祐天寺アクアデンタルクリニックでは開業以来17年

 

「噛み合わせの安定に欠かせない小臼歯の抜歯をしない」矯正治療を行っています

 

矯正相談で当医院を訪れる患者さんの一番の悩みの原因は

 

八重歯(やえば)… 上顎の犬歯(糸切り歯)が飛び出している状態。昔なら歌手の河合奈保子さん、現代なら元AKBの板野友美さんがこの状態です。 一般的には顎の骨に対して歯が並ぶスペースが十分に無いため、乳歯から永久歯に生え変わる際に正しく並びきらないことで生じると言われています。

叢生(そうせい)ガタガタ…歯がきちんと並んでおらず、不揃いになっている状態。下顎の前歯に多く発生し、上記の八重歯(やえば)の原因に加えて下顎の親知らずは大きくしかも手前の歯を押すように生えてくるため生じると言われています。

 

がダントツです!従って

 

① 見た目が悪い!

right arrow  八重歯(やえば)は昔は「八重歯ちゃん!」と呼ばれ、可愛い女の子の代名詞でしたが、海外の人達からは「ドラキュラの歯」と揶揄されたりして、現代では治さなければとなってきました。

 

 八重歯(やえば)が噛み合わせに参加しないために噛み合わせに問題が起きる!

 right arrow 2017.11.28の院長コラム「犬歯の役割と重要性について」をご参照下さい。

 

③ 歯磨きが難しいため虫歯や歯周病になりやすい!

right arrow 当然、口臭の原因にもなります。

 

 八重歯(やえば)が邪魔になり口が閉じ難くいため常に口が半開きになっている!

right arrowだらしのない印象を与えますし、口が渇くため歯周病口臭の原因にもなります。

 

よって上記①~④が改善されるわけですから、確かに矯正治療は大変ですが得る恩恵の方が遥かに大きいことがお分かり頂けると思いますnico

 

それではどのように矯正治療を行うのでしょうか????

 

【一般的に行われている矯正方法】

 

がたがた

 

上記の通り八重歯(やえば)は「顎の骨が小さく歯が並びきらないため生じる」と考えられています。顎の骨が小さい=歯が並ぶスペースが無いので、犬歯3の後ろの小臼歯4を抜歯して、スペースを確保して犬歯3を歯列の中に取り入れるのが一般的に行われている方法で良くご理解いただけると思います。

 

しかし!

 

実際には下の写真のように小臼歯4を抜歯せずに、犬歯3を歯列の中に取り入れることが可能なのです!!abon

 

並べて

 

「顎の骨が小さくて歯が並びきらない」はずなのに何で綺麗に並べることが出来るのでしょうか???

次回の院長コラムでその理由を「なぜ小臼歯を抜いてはいけないのか」の理由と一緒にご説明いたします。

 

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.06.07更新

当医院の「院長コラム」を読んでくださっている方から『先生はテレスコープ推しみたいですけどインプラントはやらないのですか?』

と質問がありました(笑) もちろん個人的にはテレスコープの方がお勧めですが、そんなことはありません! 開業以来17年、歯科医師キャリアでも20年以上インプラントはやっています。

その理由として臨床経験上『安心してインプラントが出来て、不安なく予後が保証出来る状態である人が少ない』からなのです。

今回はそのことについてご説明したいと思います。


 失った歯を補う方法として、かつては取り外し式の義歯や、周りの歯を削って支えて固定するブリッジなどの方法で噛めるようにするのが一般的でした。

しかしながら、それらの方法の最大の欠点が失われた部分以外の歯の侵襲を伴うということでした。インプラントはそれ自体、失われた場所だけを基本的に考えて人工歯根のインプラント埋め込み手術をして完結します。ですので非常に優れた方法の一つとして現在かなり普及してきました。

ただし長期的に維持できるかどうかは、残念ながらいろいろな要因をクリアーして初めて達成されるものだということも分かってきました

当院でのインプラントはもちろん他院で口腔外科専門医の手によって埋入され現在に至っている多数の種類のインプラントを見てきて、どういった場合にうまくいき、どういった場合に予後が安定しないのかという経験的なデータが蓄積されています。

失敗の原因が明らかになってくると、今度はその裏返しで成功の確率も挙げられるようになるのが科学的というものでしょう。

さて、失敗の原因は以下に列挙しましたが10個あり、かなり多岐にわたります。

オペの術式の方法が未熟である…などといった術者側の要因はクリアーするのが当たり前なのでそういったことは排除して列挙してみました。 

 

① インプラント埋入場所の骨が少ないか骨がほとんどない場合。
② 術前の口腔内環境の状態があまりよくなく、歯周病の歯が他に多く認められる場合
③ 術後の感染症対策、口腔ケア対策が十分でない場合
④ 内科などで代謝性の疾患などの持病を抱えている場合
⑤ かなりヘビーなブラキサー(夜間も含めて歯ぎしりの強い人)
⑥ 喫煙者 ⇒ インプラント失敗の95%の原因!


⑦ 負担過重な上部構造となっている場合
⑧ 噛み込みが深すぎる噛み合わせ
⑨ 上部構造の噛み合わせの高さが十分に取れない場合
⑩ 左右の噛み合わせのバランスが不調和な場合
  

  ①から⑥までは基本的にオペ前からの対策とオペ後の継続的な対策が必要です。

  ⑦ 以降に関しましては、実は全て噛み合わせに起因している問題です。

 

そもそもインプラントにならざるを得なかったこれまでの状況が仮に噛み合わせの不調和に起因するものであると考えられるのであれば、インプラントをする前の段階でまず矯正治療や他の部分の補綴処置などで噛み合わせの不調和を取り除いてからでないかぎり、そこにまたインプラントを埋入してもオーバーロード(負担過重)により、長期的にはやがてロスト(インプラント喪失)してしまう結果となります。

 

ですので、最も予後が良く安定している例は、歯周病でもない健康者の噛み合わせの方で突発的な事故などで歯を折って抜歯されてしまった場合など、本当にその部分だけを見て治療をすればよい場合です。こういった例は一生持つでしょうと言っても良いのかもしれません。

日常臨床ではこういった恵まれた?例はほとんどなく、人は一般的には事故などでない何らかの別の原因によって歯を失うことが多いのが現状です。

 

生活習慣病と呼ばれる歯周病であったり、元々の噛み合わせが悪かったり、形態的に不備がある大量生産的なかぶせ物が別の場所に入っていたり等々、実際そういった原因をもし完全に治してからでなくてはインプラントをしないということになると、巷で行われているかなりの数のインプラント症例は減るものと思われます。というのは、一口腔単位で総合的に良好なかみ合わせにするためにはまず矯正治療の費用がかかりますし、インプラントを埋める以外の場所にバランスの悪い形態のかぶせ物が過去に入れられている場合は、現状そこが痛くなくてもそれを全部やり変える必要が生じることになるからです。また歯周病であるなら何でもなくても診療所への定期的な通院が不可欠となりいずれにせよ費用と時間がある程度かかるからです

 

現実的にそこまで費用をかけられないとか、時間がないといった方が多いので、許される範囲内である程度のリスク因子を抱えながらの中でのインプラント埋入ということになるのがほとんどのようです。

我々臨床家が一番悩むところはそういった線引きをどこに設定するかということでしょう。

大学病院でも確実なリスク因子となる例えば喫煙歴などがある人のオペは基本的に最初の段階で除外されます。よく週刊誌沙汰になる一般開業医でのインプラントの失敗例などでは、恐らくこうしたところでの線引きが甘かったことによるものが起因しているからであろうと推察されます。

ですので、もしインプラントをお受けになる場合にはその担当の先生に、自分に今あるリスク因子が何なのか?をよく教えてもらって、理解したうえで治療を進めていかれるのが一番だと考えます。インプラントを他院で入れてもらったのだけれども噛み難いので当院で噛めるようにしてほしい… といったご相談や、その後の歯周病の治療やメンテナンスだけをしてほしいといった方がたまにお見えになりますが、これが本末転倒なのはご理解いただけると思います。

インプラントは素晴らしい治療選択の一つですが、その前にご自身がその歯を失うことになった本当の原因が何だったのか?

今一度ご担当の先生とよく話し合われて、納得したうえで治療を進められることを強くお勧めいたします

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.06.02更新

前々回5月23日の院長コラム「入れ歯はインプラントより劣っている??」で登場した「自分の歯のような入れ歯 テレスコープシステム」についての反響とお問い合わせが多かったため今回のコラムまとめてみました。

 

現在、歯を失ってしまった時はインプラント、という傾向が顕著で、その機能性、審美性と快適性から素晴らしい方法であることは誰もが認める事実であり、当医院でも開業時以来17年取り組んでいます。一方、日本は超高齢社会に突入し、その多くが他に病気を持っている、歯周病がある、骨粗しょう症で顎の骨がもろい、などの理由でインプラント治療が難しい場合もあります。更にはインプラントにトラブルが起こった場合、介護が必要となった場合、など体力的にも非常にリスクが高くリカバリーが困難になることは必至です。

その際の新たな選択肢となるのが、歯科先進国ドイツで開発された「テレスコープ・システム」です。テレスコープシステムは、130年の歴史があり、世界で高い評価を得ている技術です。

 

 

テレスコープシステムは、従来の周囲の歯にバネをかけて装着するものではなく、残っている歯に金属製の「内冠」をかぶせ、それに合わせて入れ歯と一体化してつくられた「外冠」を装着するというものです。内冠と外冠との摩擦力を最小限に抑え、留め金を入れ歯の中に組み込むことによって、支台歯への負担も少なくなっています。ボタン式の留め金で簡単に取り外しが可能ですが、自然に動いたり外れたりすることはありません。
このように、「テレスコープ・システム」は、リカバリーやメンテナンスも安易で清掃性もよく、従来の入れ歯とは異なり、まるで「自分の歯のように噛めて」長期的に安定して機能するメリットの大きな治療法です。

メルセデスベンツやBMWなどの高級車から、ミーレ洗濯機のように、ドイツ人は安全性、経済性と合理性を追求する国民です。そんなドイツ発祥のテレスコープシステムとインプラントの融合が、これからメインとなっていくことと思います

 

様々な種類のテレスコープ システム(義歯タイプ、ブリッジタイプ)による補綴について
虫歯や歯周病で歯を失ってしまった場合、その部分を補うためにする治療法は大きく分けて4通りあります。

 

1. ブリッジという残っている両端の歯を柱にし、橋渡しでセメントにより固定してしまう方法(健康保険のものと自費のものとがあります)
2. 義歯という取り外しのきく人工の歯で周りに残っている歯にワイヤーで引っ掛けてささえる方法(健康保険のものと自費のものとがあります)
3. 骨に直接人工の歯根を手術で埋めて再生させるインプラントのかぶせ物(自費のみ)
4. テレスコープ システムによる補綴(自費のみ)
 

その中でインプラントは一番違和感が少なく周りの歯に負担をかけないという意味で、患者さんのご希望に沿う場合には最近では最初の選択肢の一つとなってきています。しかしご高齢の場合や歯が抜かれてしまった部位が歯周病を長く患っていたために骨が吸収して少なくなっているために、インプラントを埋入したいと思ってもその部分の骨が残っていないといった場合には、インプラントでの治療ができない場合も多々あります。

そんな場合でもワイヤーで引っ掛ける義歯では違和感の問題や、ワイヤーが見えると年寄り臭さがあるということで入れたくないという方もかなりいらっしゃいます。そういったが義歯の違和感や審美的な欠点を克服していて、しかも硬いものもしっかりと食べられるタイプの義歯作れないものかと考えるのは当然でしょう。それを可能にしたのがドイツで開発されたテレスコープ義歯を呼ばれるものです。テレスコープとは昔海賊が使っていたような長い眼鏡と形が似ていることから名付けられたという経緯があります。

残っている歯を削ってまず内冠と呼ばれるシリンダー状のかぶせものを作り、セメントで固定します。その内冠に精密に勘合する外冠と呼ばれる表面が歯の形をしている補綴物を作ります。外冠はさしずめ茶筒の内蓋と外蓋のような関係で、基本的にはその間に生じる勘合力によって維持され、もちろん取り外すことができます。

様々な種類がありますが、内冠と外冠の維持の方法による分類では以下のようになります。

① 内冠と外冠の維持を楔(くさび)効果の力だけでするコーヌステレスコープ right arrow 全ての歯に内外冠の維持力がかるために歯周病の歯牙には使えない。維持力が強すぎるためにコントロールが難しい。
② 内冠と外冠の維持を閂(かんぬき)だけでするリーゲルテレスコープ  right arrow 着脱時に歯牙にストレスがかからないので支台歯以外の歯が歯周病でも使えるが、もし維持となる歯が抜歯されてしまうと突然使えなくなる場合もあるので特に維持歯はなるべく神経を取らずに、もし神経が無い場合はしっかりとした基礎治療をする必要がある。

 

リーゲル1リーゲル2

リーゲル3リーゲル4リーゲル5リーゲル6リーゲル7




③ 内冠と外冠の維持を特殊樹脂の力だけでするソフトアタッチメントテレスコープ right arrow 内冠にディンプルという小さい穴の溝がほってあり、外冠についているソフトアタッチメントがここに勘合することで維持力が発生するため、着脱時の内冠へかかる力が均一でないのとソフトアタッチメントの凹凸関係を乗り越える際の歯牙への負担が少しはかかってしまうのは否めない。そういった意味ではコーヌステレスコープの時の欠点が残された状態と言え、歯周病の歯には使えない。支台歯が抜歯になっても他の支台歯が残っていればリカバリーが可能。5年くらいでソフトアタッチメントが劣化してくるので、その都度パーツの入れ替えが必要となる。

 

ソフトアタッチメント1ソフト2ソフト3ソフト4ソフト5

 

④ 上記①~③にインプラントやマグネット(磁性アタッチメント)を併用したテレスコープ right arrow 5月23日の院長コラム「入れ歯はインプラントより劣っている??」で登場したタイプ。 これからの時代は特にインプラントと併用したこのタイプが増えていくものと考えられる。


当医院では上記②③④のタイプのテレスコープを患者様それぞれの状態に応じて提供させて頂きます。

 

コーヌステレスコープ義歯はドイツのケルバー博士が考案し、最初に登場したものですが、基本的に支えとなる歯が歯周病に罹患している場合には禁忌です。外すときにかなり強い力がかかるので、歯周病などで弱っている歯には耐えられません。もともと歯を失っている口腔内の方は残っている歯はすでに歯周病などに罹患していて弱っていてぐらぐらしている場合が多いのが現状ですが、過去にその禁忌を破ってしまう先生がコーヌステレスコープを入れてしまうというケースが臨床上多発しました。早期に支えとなる歯牙がその勘合力に耐えられなくて抜歯というトラブルにつながり、現在では下火となってほとんど使われなくなりました。もともと楔の効果で内外冠の立ち上がりの角度6度が最適とされていましたが実際維持力の調整も難しく、長期的な使用による内外冠の摩滅で維持がゆるくなってしまった場合のリカバリーが難しいといった欠点もありました。

 

リーゲルテレスコープ義歯というのは内冠と外冠の勘合力は全くなく、着脱時に力は一切かかりません。そのかわり維持として使う歯に、閂のような細工を施して、外す時にはその閂であるアタッチメントを外して使うという義歯です。維持装置としてボタンを押して外すタイプや、スライドさせて外すタイプなど、様々な種類がありますがこの技工物を作ることができる技工士さんがかなり少なく、またドイツ仕様のちゃんとした製作装置を導入している技工所が少ないことからコストがかかり完成まで時間がかかるという欠点もございます。しかしながらインプラントではその上部構造も含めて5、6本の値段で片顎(上顎または下顎)をカバー出来るため費用対効果は非常に高い思われます。

 

リーゲル8リーゲル9リーゲル10リーゲル11

 

より詳細は一度来院して頂きご説明させて頂きたいと思います。

投稿者: アクアデンタルクリニック

2018.05.29更新

2018年3月6日の院長コラムでも書きましたが、海外からのインバウンドの方々から頂いている評価の中で日本の国民がおもてなし感が高いという高評価な面がある反面、「日本人には歯並びが悪かったり、銀歯が見えたり、針金の入れ歯が入っていたり、明らかに白さが不自然な歯が入っていたり、変色した歯が入っていたりしてお口の中の環境が残念な方が多い」ということが取り上げられているのも事実なのですshun

 

次にあげるのは実際によく目にする、今まで保険治療のみで保険と自費との違いについては一切説明のないまま、つぎはぎと応急処置の繰り返しの結果、機能的にももちろん何と言っても審美的に見栄えが悪くなってしまった例です。

 

保険画像2
 

この方の問題点は…

1. 前歯の間につめられているコンポジットレジンという詰め物の変色

コンポジットレジンという歯への詰め物は健康保険がきく材料ですが、プラスティックでできているために、長期的にすき間が黒ずんできたり変色したりしております。さらにはその範囲が広範囲におよんでいるために詰め直しがきかないので神経をとって全部削ってからかぶせものにするしか方法がないのがわかります

2.  側切歯(前から2番目の歯)にレジン前装冠が入っていて歯茎が黒ずんでいて不自然になっています

3.  下顎の前歯は歯並びが悪いために歯茎が歯槽膿漏になっていて腫れています

4.  小臼歯が銀歯であるために笑った時に銀歯が見えてしまい審美的でありません

そして…歯並びが悪いために顎の動きに調和した負担の軽い歯のあたり方ができないために、干渉となる奥歯が多くなり、結果的に虫歯になって治療されてしまっている歯が多いようです

 

治療は…

 

まず、徹底した歯と歯茎のクリーニングと歯並びの矯正治療を経た後に、適合の良いかぶせ物をして仕上げるのが一番良い方法です。過去の健康保険の治療によりこのようになってしまった場合、また健康保険の方法で治されても、数年後にはこの状態よりもっと酷くなり、しまいには抜歯されて、今度は取り外し式の入れ歯がお口の中に広がっていきます。入れ歯になってその違和感に泣くよりもご自身の歯があるうちにその歯をしっかりとした方法で….とお考え下されば幸いです。

投稿者: アクアデンタルクリニック

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